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白石茉莉奈「私がAV女優だと知ったとき、家族は…」
バラエティFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.27 16:00 最終更新日:2020.08.18 12:26
幼少期から抱いていた夢を叶え、小学生の頃からジュニアタレントとしてCMやティーン向けファッション誌で活躍していた白石茉莉奈さん。
高校生の時『牛乳に相談だ』のCMに出演後、「普通の女の子の生活がしてみたい」と芸能活動を一時休業。素敵な旦那様との出会いがあり、結婚、出産し、「若いママになりたい」というもう一つの夢を叶えた。
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空白の時を経て、人妻でママのAV女優としてデビュー後、恵比寿★マスカッツに加入するなど活躍の幅を広げた。現在も子育てをしながらAV女優を続ける白石茉莉奈さんに、家族についての思いや考えを伺った。
──AVデビューされた時すごく印象的で、確か最初CMのキャッチコピーで登場されましたよね? 『牛乳に相談だ』のあの美少女! 現役ママドルがAVデビュー、ってそれだけでもかなり話題になりましたよね。結構とんとん拍子に進んでいった感じだったんですか?
「そうですね。最初はそのスピード感と準備の綿密さにびっくりしましたね。デビューする半年以上前からプロモーションの打ち合わせやグラビア撮影やいろんな方へのご挨拶回りとか色々あって、昔とは本当にやり方が違うなっていう風に思いましたね。
かなり新鮮な気持ちで始めることができたんですけど、ポンポンポンとかなりリズミカルに事が運ぶので最初の1、2年はついていくので精一杯でした。仕事をこなしていきつつ、おうちのこともあるし、もちろん主人が帰ってくる時は仕事を入れられないし。もうあっという間でした」
──バレないように、と思いながら始められたということですが、実際はどうだったんですか?
「すぐバレました(笑)。AV女優デビューのファースト写真集にサインをする宿題が出てて、自宅のベッドの下に隠してたのがすぐにママに見つかっちゃいましたね。写真集の写メが送られてきて、『名前違うけど、これ、そう?』って。で、実家に呼ばれて『家族会議を開きます』って(笑)。
両親は普通のサラリーマンに、普通の専業主婦。なので、私がAV女優っていう仕事をすることにすごく驚いたみたいです。それで、『どうするんだ、これから』って、親の方が深刻な感じでしたね。『旦那や子供は知ってるのか』とか『あなた自身はどうなりたくてこの仕事に就いたの?』とかまぁ色々言われましたね。
でも、素直に言ったんですよ、『ちゃんとこの仕事でやってみたいから』って。もちろん理解されない、応援されないだろうなっていうのはあるけど、わかってもらいたいっていう気持ちを素直にストレートに伝えました。
ママはかなり動揺してましたね。全然受け入れられないし、受け入れたくないって感じでした。パパは『まぁ一度の人生だから、そうやって決めたんだったらもう大人だし、とりあえずサポートできる範囲でやってみるけど、もちろんそんな長くは続けないよね?』って。
もちろんその時はそのつもりだったんですけど、気づいたら7年目みたいな(笑)」
──ちなみに白石さんは、ご兄弟はいらっしゃるんですか?
「私、4人兄弟なんですよ。兄、私、弟、妹。兄弟はみんな私の仕事を知ってますよ」
──どういった反応だったんですか?
「実は親よりも先に弟にバレたんですよ。っていうのは弟はAVのセル店でアルバイトしてて、私のデビュー作を見つけて、『これ、お姉ちゃん?』ってメールが速攻きました。『あちゃ!』みたいな(笑)。
『まだパパとママには言わないでね』って言ったら、『誰にも言わないよ! でも応援はしてるよ。体に気を付けて頑張ってね』って言ってくれたんです。『優しいぃ!』って感激しちゃいましたね、その時は。
お兄ちゃんはもう結婚してて遠くに住んでたんですけど、何も言ってきませんでしたね。妹もわかってはいるんですけど言ってはこない感じ。兄弟のタイプが分かれてて、寡黙でガリ勉タイプのお兄ちゃんと妹。お勉強はそこそこなんだけど人づきあいはいいよってタイプの私と弟、みたいな感じなんで。
弟は今も『最近どんなお仕事したの?』とかけっこうフランクに話してくれますね。でも、兄や妹も何も言わないですけど、応援してくれてるって思ってます(笑)」
※
以上、寺井広樹氏の新刊『AV女優の家族』(光文社新書)をもとに再構成しました。親にAV出演をどう伝えたのか、兄妹姉妹はどう思っているのか、子供には将来、自分の仕事を明かすのか? AV女優が赤裸々に語る家族の話です。
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