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Aマッソは悟った…芸人YouTuberは「笑いの壁」を越えるべし!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.05 20:00 最終更新日:2020.09.05 20:00

Aマッソは悟った…芸人YouTuberは「笑いの壁」を越えるべし!

 

 近年アイドルやタレント、さらにはドラマや映画が主戦場だった一流俳優までが、こぞってYouTubeに進出している。お笑い界でも、芸人が次々とプロの技術をもって参入。最近では、大御所・石橋貴明が公式チャンネルを開設し、大きな話題を呼んだ。

 

 そんななか、直木賞作家の朝井リョウが「常にチェックするチャンネル」としてあげるなど(『Quick Japan』vol.150)、じわりと人気を集めているのが、女性お笑いコンビ「Aマッソ」のチャンネルだ。ツッコミとネタ作りを担当する加納は、YouTubeでの感触を、こう語る。

 

 

「数年やって、自分でも『力の抜き方がわかってきたな』と思っています。というのも、『力を入れる=再生回数がいい』とは、ならないんですよ(笑)。逆に、『カメラを回せば回すほど、うまくいかなくなる』っていう実感があります。

 

 ただ、再生回数がいいからといって、似たような企画をずっとやっていくつもりはないです。一方で、『ウケるものがわかってやっているのと、わからないでやっているのは違う』とは思ってて、作家さんたちに分析してもらってます。

 

 企画内容はいまでも毎回、模索していて。YouTubeは本当に自由なんですけど、じつは制約があったほうが考えやすいから、そこが難しいところですね」(加納)

 

 一方、ボケ担当の村上は、YouTube企画の環境を楽しんでいる。

 

「『公式(YouTube『Aマッソ公式チャンネル』)』では、撮影現場に来てすぐ『はい、今日これな』って言われて始めるんで、編集したものを見て、初めて企画を理解するんです。現場に入るといつも、みんな『お前に時間、使ってられへん』みたいな顔してて(笑)。それが、テレビとは違う部分ですね、

 

 まあ、私がモジモジしてても何も生まれるわけじゃないって、自分でもわかってますから。詰めたら逆に緊張しますし、『やれ』と言われたら、純粋に『ハイッ、やります!』って。私、YouTubeに向いてるかもしれません」(村上)

 

 テレビとYouTube。同じ映像でも、視聴者からは対極にあるように感じる2つのメディア。演者側は、どう感じているのか。

 

「私はテレビとYouTubeが、対極にあるものとは思ってません。同じ水平線上で語るべきではないというか、質がまったく違うものなんです。

 

 私にとってテレビは『出演するもの』ですが、YouTubeでは、私が出演しなくても『こういう映像が思い浮かんだからやりたい』というケースもあります。出なくても撮れればいいというか、『映像を作る側』としての認識のほうが強いです。

 

 それから、YouTubeは編集までたずさわれますし、試行錯誤もできますけど、テレビはそうはいきません。今の時代を思うと、芸人はみんな、YouTubeのほうがやりやすいとは思います。

 

 ただ、テレビで活躍してる方って、YouTubeもできますよね? でも、逆はできない。だから私は、『テレビで活躍するには特殊能力がいる』ということだと思ってます」(加納)

 

 加納の分析どおり、村上はYouTubeの環境で羽を伸ばしている。

 

「テレビ番組は、事前にしっかり打ち合わせをして、やることを決めます。そんなにたくさん出ていないのもあって、私は『お邪魔します。出させていただきます』という気持ちになって、緊張してしまうんです。YouTubeのほうが、のびのびやれているので、『私らしさ』が出るなって(笑)」(村上)

 

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