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「令和のザ・ピーナッツを目指します!」新世代歌謡デュオ「マリオネット」が注目のデビュー

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.12 18:00 最終更新日:2021.05.12 18:00

「令和のザ・ピーナッツを目指します!」新世代歌謡デュオ「マリオネット」が注目のデビュー

「マリオネット」の2人。右が「ミナミ」で、左が「マオ」

 

 ミナミ(写真右)とマオ(写真左)の2人で構成された、新世代の歌謡デュオ「マリオネット」がデビューする。5月12日に発売するデビューシングル『マリオネットの恋』(日本クラウン)は、懐かしさのあふれた昭和歌謡のテイストだ。

 

 いったいなぜ、アイドルチックでキュートなルックスの彼女たちが、歌謡曲にチャレンジすることになったのか。デビューまでの道のりを聞いた。

 

 

「私は、小さいころからモダンダンスに明け暮れていました。歌も好きでしたが、どちらかというとミュージカル志望で、歌手になれるとは思ってもいなかったんです。

 

 自分の実力を試してみようと思って、2017年にある新人アーティストオーディションに応募したところ、ファイナリストまで進むことができて、そこで今の事務所に選んでいただきました」(ミナミ)

 

 その後、事務所との話し合いのなかで、歌謡曲の女性デュオとしてのデビューが決まった。その相方に選ばれたのが、マオだ。

 

「私は、幼いころから祖父や姉が歌うのを身近で聞いてきました。その中には、いわゆる演歌や歌謡曲もあって、歌謡曲には親しみがあったんです。

 

 私自身も歌うことが大好きで、小学生のときに地元の高知県で開催されていたのど自慢大会『歌って走ってキャラバンバン』(テレビ高知)で優勝したこともあります」(マオ)

 

 マオは、大学入学を機に上京。在学中からシンガー・ソングライターとしての活動を始めた。

 

「なじみのライブハウスやステージのあるお店で、ピアノの弾き語りやオリジナル曲、J-POPのカバー曲を歌っていました。そんななか、知り合いを通じて女性デュオの相方を探すオーディションをやっていると聞き、挑戦しました。そこで選んでいただき、ミナミと『マリオネット』を結成することになったんです」(マオ)

 

 オーディション会場では、ほとんど言葉を交わすこともなく歌を合わせることになった2人。しかし、ハモり始めた瞬間、ミナミの心に衝撃が走ったという。

 

「自分が高いほうを歌っているのか、低いほうを歌っているのかわからなくなるくらい、声質がぴったり合っていたんです! 実際、声紋がすごく似ているらしくて、お互いに『この人しかいない』と思えました」

 

 2019年に無事デュオを結成した2人だが、デビューまでの約2年間、下積みの生活が待っていた。

 

「オールディーズや昭和歌謡の名曲を2人で聞き込みながら、カバーの練習をしました。そして、ラジカセと手作りの看板を持って、全国のショッピングセンターや介護施設などをライブして回ったんです。

 

 とくに、千葉県のイオンモールが多かったです。広場の隅っこのほうで開いてました。当然、お客さんは0人ですよ(笑)」(マオ)

 

「でも、お店の皆さんは優しかったよね。お弁当を差し入れてくれたりして。美味しかったなあ……」(ミナミ)

 

 無名の女性デュオがファンを得るためには、どうすればいいいのか。2人は一計を案じた。

 

「私たちを知らないお客様と触れ合う時間をつくるために、お店の商品を用意して『今からじゃんけん大会やりまーす! 集まってください!』って、声をかけました。すごい効果があったんですよ」(マオ)

 

 そんな地道な営業努力と、たしかな歌唱力が実を結び、徐々にファンが増えていった。

 

「下は30代から上は70代まで、幅広いファンの方に応援していただいています。今では、大きなショッピングモールなら200人ぐらいの方に来ていただけるようになりました」(ミナミ)

 

 ミナミは、宝塚歌劇団に14歳のころから通い続けているという「ヅカオタ」。一方のマオは、韓国に留学したこともあるほどの、熱心な女性K-POP女性アイドルグループファンだ。趣味も育った環境もまったく違う2人だが、仲はいい。

 

「仕事の話もしますが、プライベートでも一緒に遊びに行ったり、買い物に行ったりするんです。同じ洋服やアクセサリーを買うせいで、私服まで衣装みたいに “デュオ” になっているんです(笑)」(ミナミ)

 

「歌謡曲がテーマのデュオですが、若い世代の方にも応援してもらいたいと思っています。そこでTikTokやYouTubeに、2人で動画をアップしているんです。流行りのJ-POPを2人でハモってみたり、視聴者の方も一緒に歌えるようにカラオケ風にしてみたり、いろいろと試行錯誤しています。

 

 企画立案、撮影、編集、すべて自分たちの手でやっています。そういう仕事の負担が、どちらかに偏らないように気をつけているのが、仲よしの秘訣かもしれません」(マオ)

 

 相手への不満を聞いてみると……。

 

「私、ライブ終わりは荷物をキャリーバッグに適当に詰めるだけなので、すぐに準備が終わるんです。でも、マオはすごく几帳面だから、荷物を丁寧に詰めるんです。そのせいで、私はすごく待たされるんですよ(笑)」(ミナミ)

 

「『早くして』っていう、ミナミの圧力は毎回、感じています……。ミナミに直してほしいのは、つねに甘いカフェラテを持ち歩いていること! 飲みすぎは健康によくないと思うので、気をつけてほしいです(笑)」(マオ)

 

 じつは彼女たち、1990年代に製造された「本物のマリオネット」という設定だ。

 

「みなさんに愛される人形として、デビュー曲『マリオネットの恋』を、恋する女性の切ない心をマリオネットに重ね合わせて歌っていきます。いつかザ・ピーナッツさんみたいになりたいです。ぜひ応援してください」(ミナミ)

 

 新しいファンをつかむため、積極的に活動する2人。すっかり彼女たちに夢中になってしまった写写丸は、彼女たちの “操り人形” になってしまったかも……。

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