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【坂本冬美のモゴモゴモゴ】『北の海峡/愛の詩』作曲の新垣隆さんが年下でびっくり
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.22 11:00 最終更新日:2021.05.22 11:00
先を見据え、新しい一歩を踏み出そうとするとき、これまで得意にしてきたものに磨きをかける……というのも、ひとつの方法ですが、今の自分に欠けているピースを探し、埋めていくというのも、また大切なことです。
わたしにとっては、デビュー30周年記念として作っていただいた両A面シングル『北の海峡/愛の詩』(2016 年発売)が、まさしくそれでした。
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きっかけは、その少し前、猪俣メロディを歌うという番組で、猪俣公章先生が都はるみさんのために作曲された『おんなの海峡』を歌わせていただいたことだったような気がします。
ダイナミックで、ドラマチックで、それでいて、とっても女らしい。
振り返ってみると……『夜桜お七』や『火の国の女』に代表されるように、激しい女心を歌う曲はありますが、繊細な女心を歌うというような曲が、わたしにはありません。
いや、ないというか、苦手なんだと思います。なんたって、歌っている本人の性格がこうですから(苦笑)。
いや、でも、もしかすると。歳を重ねた今なら、歌えるかもしれない――。
■だって、あの風貌にあの落ち着きですから
覚悟を決め、これぞ! という曲を……と、たかたかし先生と岡千秋先生にお願いして出来上がってきたのが、『北の海峡』でした。
うわぁ、難しそうだなぁと思いながら歌ってみると、本当に難しくて。重くしちゃいけないとわかっているのに、ついつい、気持ちが入りすぎて重くなっちゃう。
レコーディングのときに、「もっと軽く」と、何度お叱りをいただいたかわからないほどです(苦笑)。
両A面のもう一曲、『愛の詩』を作曲してくださったのは、ほら、あの……覚えていますよね? 当時、話題騒然となった、クラシックの新垣隆さんです。
違う意味で注目を集めちゃいましたが、プロデューサーのひと言……「すごく才能のある方ですから」という強い推薦があってお願いすることになったのですが、これがまた、すんごい、いい曲なんです。
たかたかし先生が書いた詞を、やさしく包み込むような、そんな深みのある曲に仕上げていただきました。