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【追悼】ナポレオンズ・パルト小石さん 伝説のマジックに…本誌で明かしていた「あったまグルグル」誕生秘話
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.05 11:00 最終更新日:2021.11.05 11:00
10月26日に亡くなった2人組マジシャン・ナポレオンズのパルト小石さん(享年69)。2019年10月に急性リンパ性白血病を発症して以来、入退院を繰り返していたという。
『FLASH』がナポレオンズを取材したのは、マジックブーム真っただ中の2004年。小石さんは、1977年のナポレオンズ結成について、このように語っていた。
「僕らは専修大学の同期で、マジックサークルにいたんですよ。僕は別にマジックをやりたかったわけじゃなくて、なんとなくユル~いところはないかなと、そんな気持ちでサークルに入っただけなんです。マジックも下手だったし、司会みたいなことばっかりやってましたね。
大学卒業後、(相方のボナ)植木はプロのマジシャンになることが決まっていたんですよ。僕は就職したんですが、植木の女性アシスタント募集の手伝いもしてたんです。でもなかなかいい人がいなくて、そうしているうちに、プロデビューの日が近づいてきちゃって。『じゃあ、俺がやるか』と。サラリーマンとしての営業の仕事も、きつくて嫌だったしね(笑)。それがコンビ誕生のきっかけでした」
ナポレオンズといえば、何度見ても楽しい定番ネタが「あったまグルグル」。もちろん、取材のときも披露してくれた。
「これは、デビューしてすぐのころからやってますね。あるマジック研究家からヒントをもらって、2人でいろいろ工夫して出来上がったネタです。道具は手作りで、最初からずっと同じのを使っています。どんな大きなネタをやっても、最後に求められるのはやっぱり『あったまグルグル』なんですよ。たまにね、本当にどうやってるのか分からない人がいるの。1000人にひとりくらい(笑)」(小石さん)
取材はすでに17年前のことだが、記者が子供のころから大好きだった「グルグル」を目の前で見られた感激は、今でも忘れられない。「たいした芸もないのに」(小石さん)と自嘲しながらも40年以上、多くの人たちに愛されたナポレオンズ。「あったまグルグル」は時代を超えて、みんなの記憶に残る「伝説のマジック」となるはずだ。
( SmartFLASH )