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笑福亭笑瓶さんが66歳で急死 志村けんさん、浜田雅功ら大物を引き立ててきた“お笑い界の名バイプレイヤー”
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.22 18:44 最終更新日:2023.02.22 18:49
落語家の笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい、本名・渡士洋=とし・ひろし)さんが2月22日午前、急性大動脈解離のため死去した。66歳という早すぎる逝去に、列島は悲しみに包まれた。
黄色いメガネがトレードマークで、『魔法使いサリー』のよしこちゃんのモノマネや『噂の!東京マガジン』(BS-TBS)、風邪薬「コンタック」のCMなどで知られた笑瓶さん。
笑福亭鶴瓶の弟子で、明石家さんまとも親しく、故・志村けんさん、ダウンタウン・浜田雅功らと数多く共演するなど“お笑い界の名バイプレイヤー”として、数々の笑いを届けた。明るい人柄でお茶の間をわかせた笑瓶さんのエピソードを紹介する。
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1981年に鶴瓶の一番弟子となった笑瓶さんだが、2011年3月2日放送の『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)では、鶴瓶の家に泊まった際の“まさかの出来事”を明かしている。
夜中に息苦しくなり、目を開けると「顔にケツが乗ってる」と、鶴瓶のお尻が顔に密着していたという。
鶴瓶から「これが緊張と緩和や」と“お笑いの極意”とされるものだ、と説かれた。
しかも「裸のケツだった」といい、地肌で鶴瓶さんのお尻を感じた。
また、笑瓶さんは2022年2月17日放送の『きらきらアフロTM』(テレビ東京系)では、年齢が5歳上、芸歴10年上の鶴瓶さんに、いまでは「友達やね」と即答。
「5歳年上なんで、逆に(鶴瓶が笑瓶に)甘えられる。弟子である俺に『何か悪いことあったら言ってや』ってね」と、友人のような関係だと明かしていた。
笑瓶さんは、志村さんとは『志村だヨ!』(フジテレビ系)などのコント番組のほか、舞台『志村魂』でも共演。
舞台を前に緊張する志村さんに、笑福亭笑瓶さんは「師匠、ぜんぜん大丈夫ですよ! 誰もがチケット買って楽しみにしてます」と安心してもらうように言ったことをウェブ『withnews』で明かしている。
ところが、志村さんから「笑瓶ちゃんさ、わかってないんだよ!」と怒られてしまった。笑瓶さんは「やっぱり師匠にとっては大切な瞬間。『お客さんに本当に楽しんで帰ってもらうにはどうしたらいいか』と自分を追い込んでいらっしゃった」と、志村さんの舞台にかける熱意に感服したことを明かしていた。
笑瓶さんの早すぎる旅立ちにSNSではさまざまな意見が寄せられた。
《笑瓶さん、急性大動脈解離で亡くなられたのね 難聴になられていたり、志村さんととても仲がよかったことなど知らない事もいっぱいありました。ダウンタウン浜田さんとのコンビが忘れられません。鶴瓶さんも落ちこまれてますよね ご冥福をお祈りします》
《直の鶴瓶師匠だけでなく、 さんまさんや ダウンタウンのお二人も 笑瓶さんとは仲が良かった。 そして、志村さんも》
《笑瓶兄さん亡くなったんΣ(゚Д゚ υ) めっちゃ好きやったからめっちゃ悲しい》
「笑瓶さんは浜田雅功さんと『HAMASHO』(日本テレビ系)で長らく共演し、『風俗刑事』や『コスプレゴルフ』などの企画も人気でした。
同番組のDVD発売に際しての、2014年のORICON NEWSの取材で、笑瓶さんは『当時は、浜ちゃんがダウンタウン以外のタレントとレギュラー組むのは、初だった。あのコンビ(ダウンタウン)が完成していたから、俺自身は不安あった』と、重圧があったことを語っています。
番組では、笑瓶さんが先輩なのに毎回、どつかれたりイジられたりしましたが『浜ちゃんなら受け入れてしまう、何かがあんねん』と笑顔。
その話に、浜田さんは『“HAMASHO”は兄やん(笑瓶さん)がおったから成立したのは間違いない。自由にさせてくれたのが、番組として成り立ったいちばんの理由』と感謝していました」(芸能ライター)
師匠・鶴瓶譲りの優しさで浜田ら後輩から「笑瓶兄(にい)やん」と親しまれた笑瓶さんの冥福を祈りたい。
( SmartFLASH )