エンタメ・アイドル
世界一有名な柴犬「かぼす」NFTで画像を売ったら4億7000万円!飼い主は「殺処分寸前で救われ、特別な使命が」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.23 06:00 最終更新日:2023.04.24 12:54
■世界の「Doge」は殺処分寸前で救われた
世界一有名な柴犬「かぼす」。飼い主の佐藤敦子さんは「かぼちゃん」と呼んでいる。
「海外のほとんどの人は、かぼちゃんが殺処分寸前で命を救われた犬だったということを知りません。でも、世界中の方から愛される存在になったということは、かぼちゃんには神様が与えた特別な使命があったと考えています」
2006年秋に先代犬を10歳で突然亡くし、命の尊さを思い知った佐藤さん。そこから2年、「また犬と暮らしたい」と思い、里親募集サイトで目にしたのが「かぼす」だった。
「里親募集の記事を出した動物保護団体の方が、我が家のすぐ近くにお住まいということがわかり、運命を感じてすぐに連絡を入れたんです」
佐藤さんは、2009年6月から『かぼすちゃんとおさんぽ。』というブログを始めた。世界で拡散された一枚の写真も、そこにアップしたものだ。
「ソファでくつろぐかぼちゃんを、夫が遊びに誘っている様子です。かぼちゃんはソファに座ったまま、夫の手を軽くあしらっていました。
写真が拡散されていることは、ウィキペディアの記事で知りました(笑)。米国在住の友人は『米国ではDoge(かぼちゃん)を知らない子供はいない』と教えてくれました」
佐藤さんは画像拡散の現象を見て、ある決心をした。
「私になりすまして、かぼちゃんのNFTを販売する人たちが現われて、恐怖を感じました。かぼちゃんの写真は誰かのお金儲けのために使われるのではなく、誰かの幸せのために使ってほしいと思い、2021年6月に友人に相談して、チャリティオークションに出品することにしました」
そのオークションで「Dogeミーム」と呼ばれる「かぼす」の有名な一枚についた落札価格は、日本円で約4億7000万円に相当した。
佐藤さんはそれを「あしなが育英会」「日本赤十字社」などの支援団体にほぼ全額寄付している。
「イラクと南スーダン、そしてベトナムに学校を建設し、現地の方々がとても喜んでくださっていると聞いて、私も嬉しいです。この10年は『びっくり!』の連続。保護犬は家族に幸せを運んできてくれます」
見る者以外も笑顔にしてくれる存在だ。
■かぼすちゃん世界進出ヒストリー
●2005年11月2日生まれ(推定)
現在17歳・
●2008年11月
愛護センターに持ち込まれ、殺処分寸前で引き取られる
●2010年2月
ブログに「Doge」のもとになる写真がアップされると、それが米国ネット掲示板やブログサイトで人気を呼び、セリフをつけたり、ほかの画像と合成されて拡散されていく
●2013年12月
仮想通貨「Dogecoin」のアイコンに使用される
●2021年6月
「Doge」のもとになった写真を含めて、計8枚の写真がNFTオークションにかけられ、約4億7000万円で落札される
●2023年4月
「Twitter」のロゴが「青い鳥」から「かぼす」に一時、差し替えられる