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エスカレーターでの「待ち伏せナンパ」に批判殺到 現役ナンパ師が語る「女性の進行を妨げないのが大前提」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.28 15:23 最終更新日:2023.04.28 15:37
4月26日、Twitterにあげられた、わずか8秒の動画。エスカレーターで上がっていく女性が撮影者と思われるその動画は、エスカレーターが上がりきるところに陣取る男性2人組が、女性にいきなり声をかけるところから始まる。
男「仕事?」
女性「仕事です、邪魔でーす」
男「邪魔? うっせー、ブス!」
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8秒間の間には、そんな両者のやり取りが収められている。女性が「邪魔でーす」と言った直後、男性は「邪魔? うっせー、ブス!」と返すと同時に、もうひとりの男性なのか「なんだ、このヤロー」と言っている声も聞こえてくる。ナンパのつもりかもしれないが、女性側からすれば、迷惑行為そのものだ。
この動画がTwitterにアップされると、
《まってこれ本当にキモすぎる エスカレーターで待ち伏せして話しかけて断られたらブス!って暴言浴びせるの本当に迷惑行為だし危険で害悪すぎ》
《通報案件》
などと、批判が殺到した。悪質すぎる男たちの行為は、現在、400万回以上の表示回数を記録している。
「これは、ひどいですね……。仮にこれをナンパとするならば、女性が嫌がることをしている時点で、完全にアウトですよね。女性からしたら逃げ場がないですし、怖いだけでしょう」
そう語るのは、自身のYouTubeチャンネル『ゲンキジャパン/Genki jp』でのYouTuberとしての活動のほか、BREAKING DOWNにも参戦経験のある、職業ナンパ師「ゲンキ」氏(@genkiforfun)。相手の女性がクスッと笑ってくれるような、スマートでナチュラルな声かけをモットーに、日本や海外のさまざまなシチュエーションでナンパを敢行してきたゲンキ氏は、自身のナンパにルールを課しているという。
「僕のYouTubeを観てもらうとわかると思うのですが、まず僕が声をかけるときは、『女性の進行を妨げない』ことが大前提なんですよ。たとえば、動画の男性2人組は、女性の正面から声をかけていますが、これだと女性がいやな場合、進行方向をわざわざ変えないといけないじゃないですか。僕はそれを絶対にさせたくないし、もし女性がいやだった場合、そのまま真っすぐ無視して、素通りできる余地を残してあげるのがスマートだと思うので」
あくまでも相手の動線はふさがずに、声かけ自体を断られたとしても、女性が何もなかったかのように歩いていける。これがベストな断られ方だという。
「というのも、僕の立場でも、街中で声をかけられたりすることがあるんですよ。『ナンパの人ですよね』とか『英語でナンパする人だ』とか。ありがたいんですけど、僕自身が急いでいたり、いまはゆっくり立ち止まって話せなかったりとか、あるじゃないですか。やっぱり人なんで。ナンパもそれと同じで、ノってない人を無理やり立ち止まらせたりするのはナシですよね。
声のかけ方とか、声をかける位置にしてもそうで、たとえば僕も後ろから『ゲンキさん!』とか言われると、やっぱりビックリしますからね。だから、基本的に声かけは女性の斜め前、で、相手の進行を妨げない。そのうえで距離もある程度、取って、僕と話すか話さないかは、相手が選ぶ。『すみません』で断られてもぜんぜんOK。これが基本ですね、僕の場合は」
ひと昔前と違い、ただでさえ街中でナンパする若者をほとんど見なくなった現代。ゲンキ氏は、これ以上、ナンパのイメージを悪くしたくないという。
「そもそも僕の考えるナンパは、引っかかる女性を探すためのものじゃなくて、素敵だな、タイプだなと思う女性に一歩踏み出して、アプローチするというアクションなんですよ。そこで断られても、相手が少しでも笑ってくれたらうれしいとか、そういうことが前提で、あとはお互いが合えば、という感じなので。最近、僕らのYouTubeのコメントで『ゲンキさんの真似してナンパしたら、ゲンキジャパンやん! って言われました』ってコメントがあったんですけど、それ、すごくいいなと思ったんですよ。だから、もっとそんな人が増えるように、僕だけでもナンパの悪いイメージを変えていきたいし、この日本人のナンパはほかと違うな、スマートでいいなって、日本や海外で広めるのが僕の使命だと思ってるんで(笑)。
そういう意味で、動画の男性2人のやってることは論外ですし、これがナンパだというなら、僕の動画を一度でも観てほしいですね。相手を怖がらせるのはナンパじゃないんで」
男性たちが、今後も同じような行為を繰り返さないことを望みたい。
( SmartFLASH )