エンタメ・アイドル
「ミスFLASH2013」が市議会議員に!永井りなさんに聞く「グラドルから政治家」転身のワケ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.12 06:00 最終更新日:2023.05.12 06:00
「選挙戦は怒涛の9日間でした。新人なので、まずは名前と顔を覚えていただくため、ほとんどの時間を遊説にあてました」
4月9日におこなわれた、さいたま市議会議員選挙で初当選した永井りな議員(30歳・立憲民主党)。「少し、落ち着きました」と笑いながら、事務所で取材に応じてくれた。永井さんは、かつて大激戦の「ミスFLASH2013」を勝ち抜いてグランプリに選ばれ活躍した、輝かしい経歴の持ち主だ。当時のグラビア誌面を飾ったキャッチフレーズは「小麦色の肌が眩しい妹系ヒロイン」。
【関連記事:上昇志向のかたまり「蓮舫」の原点は「ハイレグ水着で投げキッス」】
「『ミスFLASH』にエントリーされた方たちは、今でもはっきり覚えています。そのなかでいかに私らしさを出すか悩んだ思い出があります。当時は小さな水着が流行していましたが、私はあえてフリフリがついた水着で勝負しました。グランプリ3人でのグラビア撮影はグアムでした。眩しくてなかなか目が開かなかったのを覚えています(笑)。『FLASH』の企画で、水着姿で人気のラーメン店にお邪魔したこともあります。いろいろな体験をさせていただきました」
本誌発のアイドルグループ「G☆Girls」でも活躍した永井さん。政治家を目指す転機になったのは、新型コロナウイルスの流行だった。
「グラビア活動をお休みして2019年から半年間、オーストラリアへ留学したんです。帰国したら、新型コロナウイルスの流行が始まりました。社会の混乱を目の当たりにして『地域社会のお役に立ちたい』と考えるようになりました。知人だった議員秘書の方が、2021年の衆院選に立候補した杉村慎治さんを紹介してくださり、選挙のお手伝いをさせていただきました」
その後、2022年の参院選に立候補して当選した高木まり議員の選挙スタッフになり、政治への思いが次第に強くなっていった。
「私は4歳のころに両親が離婚して、母が一人で兄と私と妹を育ててくれました。おばには知的障害があり、体が不自由です。そうした環境から地域社会による支援の必要性を感じていました」
今回の選挙戦では、グラビアアイドル出身であることを批判されもした。
「グラビア活動をしてきた女性には議員になる資格がないといわれて、許せなかったですね。私は信念と誇りを持って活動してきたので『毅然と立ち向かおう』と心に決めていました。芸能界で活動してきて、打たれ強くなっていたのかも(笑)」
「当選確実」の一報がもたらされたのは、投票日の深夜12時過ぎだった。そのときの喜びと責任を胸に、5月から始まった議会に臨んでいる。
ながいりな
30歳 1992年10月19日生まれ 埼玉県出身 2013年、「ミスFLASH2013」グランプリに選ばれる。アイドルグループ「G☆Girls」でも活躍。その後、オーストラリア・クイーンズランド大学ICTEに留学。帰国後、高木まり参議院議員の事務所で政治を学ぶ。2023年4月、さいたま市議会議員選挙(北区選挙区)に立憲民主党から出馬し当選
写真・木村哲夫