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伊集院光『水ダウ』昭和ウソ文化企画で見せた恐怖の“才能”に集まる賞賛 ケンコバも「詐欺師になれる」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.22 18:57 最終更新日:2023.06.22 20:53

伊集院光『水ダウ』昭和ウソ文化企画で見せた恐怖の“才能”に集まる賞賛 ケンコバも「詐欺師になれる」

 

 6月22日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、「昭和はむちゃくちゃだった系の映像 全部ウソでもZ世代は気付かない説」なる企画が放送された。最近よくある、昭和世代とZ世代が昔のアーカイブ映像を見ながら、そのギャップを楽しむ番組のシステムを活用した、新たな試みだ。昭和のアーカイブとされる映像が、本物と偽物を混在させたシロモノで、現実的ではないエピソードが満載となっていた。

 

 

 たとえば、「戦争帰りの人は帰国後もそのまま銃を携帯できた」「基本職で20年勤めると医者や弁護士などの上級職に転職できた」など。こんな大ウソに対して、昭和世代代表が、どれだけ本当らしいエピソードをまじえて、Z世代を納得させられるのか、という内容だ。

 

 このウソ企画の進行役を千原ジュニアが務め、昭和生まれ代表として、伊集院光(55)、藤本敏史(52)、ケンドーコバヤシ(50)、中尾彬(80)が登場。Z世代代表には、松本勇輝(19)、山之内すず(21)、木村伊吹(19)、ゆいちゃみ(18)が登場した。

 

 昭和世代代表は、初見のウソ映像に、真実味のあるエピソードトークをでっち上げて、「ウソのような本当の話」に仕上げなければいけない。ここで試されるのは「ウソをつく力」である。「いかに即興で論理立てて説得力のあるウソをつけるか」。その実力を十二分に発揮したのが、“うんちく王”伊集院光だった。

 

「電車の乗車率は最大700%」というウソ映像では、車内に収まりきれなかった乗客が、電車の屋根に乗り、通勤していたと、古いものに見えるよう加工された映像とともに紹介された。

 

 山之内すずが「ホンマに見たことない映像すぎて、ドッキリじゃないかっていま、スゴい思ってるんですけど……」といぶかしがると、伊集院は「法律で厳密にいうと『(電車の上に)乗ってください』とは言ってないんだけれども、ああしないと輸送ができないから、体力に自信がある人とかはああやって乗るし、そのかわり、子どもとか女性は(電車の)中に入ってください、みたいなことはちゃんとやってたけどね」と、もっともらしい説明を展開した。

 

 続けて、中尾彬が「日大の相撲部が、裸でホームに立ってんだよ。(乗客を車内に押し込むのは)稽古になるんだよ。突っ張りの。わかる?」とZ世代に問うと、山之内は「意味はわかるんですけど、ちょっと腑に落ちないですね」と、納得できない様子。下手なウソは疑惑を深めるだけで、スタジオの雰囲気も一瞬、重くなったが、ここで伊集院が「混むシーズンとか混む駅は、ちゃんと『押し屋』っていうアルバイトを募集して、その体育会系の人たちは、先輩のつながりでずっと代々、来てるから、ウィンウィンちゅうか。稽古にもなるし力もあるし、あと、やっぱ時給もいいのよ、相当」と解説を加え、中尾のウソがバレそうになるところをうまくフォローしてみせた。

 

 ここで、山之内が昭和のネタを疑い、伊集院が全力でフォローする、という構図ができあがる。

 

「その年の干支は食べることが禁止されていた」というウソエピソードで、伊集院は「日本で、豚カツとかの文化が広がったのは、干支になかったからっていう説もあるんです。豚年ってないでしょう? 牛、我慢しているときも豚を食べるし、鶏を我慢しているときも食べるから、豚肉文化ってのは、そもそもあまり日本になかったものが、割と広くなった」と解説。すると、ケンコバが

 

「辰年のときに竜田揚げを食べたらダメなの。チキンタツタ」と、確実にウソとバレそうな話を放り込み、山之内が「ウチらのこと、おもしろがってません?」と疑うが、ここでも伊集院が「最後はやっぱり外国の圧力で、100%ビーフみたいなお店が入ってくるじゃん。アメリカから入ったときに、これをやめろと。『この1年間だけ、ウチも(営業)できないのか』っていうんで、どんどん、うやむやになってって、最終的にはもう『干支とかやめましょう』みたいな」と、反論できない勢いで山之内を説き伏せた。

 

 藤本敏史、ケンコバ、中尾彬が、苦し紛れのエピソードをでっちあげ、スタジオの空気がおかしくなることもあったが、伊集院がそのたびに全力でフォロー。スタジオで様子を見ていたダウンタウンの松本人志は、「伊集院いなかったら(この企画)終わってるよね」「伊集院のギャラは3倍くらい渡してもいいよね」と、その論破力をたたえた。昭和代表の面々も、ケンコバは「伊集院さんは詐欺師になれますね」、藤本は「逆に伊集院さん、怖なりました」と、伊集院の立ち回りのよさを絶賛。

 

 しかしながら伊集院は「俺、大事なものを売り渡した気がする。すげー大事なものを俺、ここで失ってる気がする」と、「ウソつきキャラ」が今後の仕事に影響するのではないかという、複雑な心境を吐露した。

 

 SNSでは、伊集院を称賛する声が多数上がった。

 

《実質、伊集院さんと山之内さんの攻防でしたね。お二方ともお見事でした》

 

《水曜日のダウンタウン、伊集院さんの話のキレがすごかった》

 

《伊集院さんの助け舟は流石!説得力ある嘘(笑)》

 

《伊集院光の詐欺師的才能が遺憾なく発揮された》

 

 真顔でもっともらしいことを言う人には、気をつけなければいけない――。伊集院は、視聴者に大事なことを教えてくれたようだ。

( SmartFLASH )

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