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飯田基祐 出演作400本以上、名バイプレイヤーの矜持「いただいた仕事は、すべてやる。成長のために」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.06.25 11:00FLASH編集部

飯田基祐 出演作400本以上、名バイプレイヤーの矜持「いただいた仕事は、すべてやる。成長のために」

飯田基祐

 

■「役にアプローチする姿勢や注ぐエネルギーは主役も脇役も変わらない」

 

 振り返ると、出演作品は400本を超えている。

 

「いただいた仕事は『すべてやる』というスタンスです。役者として成長するためにとにかくやる。結局のところ『どうやったら役者として売れるのか、いい役がいただけるのか』がわからないからなんです。だから目の前の仕事をひとつひとつ、一生懸命にやるしかないと思っています。

 

 若いころからお世話になっている伊東四朗さんに『どこで誰が見ているかわからないぞ』と言われたことがあります。いい演技をしたときはいい意味で、できなかったときは悪い意味で『誰かが見ている。それが次の仕事につながる』という戒めだと思っています」

 

 NHK大河ドラマには6作出演している。放送中の『どうする家康』では家康の父・松平広忠を好演した。第18回の「真・三方ヶ原合戦」で、家康になりすまして武田信玄側に殺されてしまう夏目広次(甲本雅裕)とのやり取りが視聴者を泣かせた。家康から何度も名前を呼び間違えられていた広次は、かつて吉信の名で竹千代(家康の幼名)に仕えていたが、吉信の落ち度で竹千代は織田家の人質となる。切腹を申し出る吉信に広忠は「名を変えてやり直すがよい」と罪を咎めなかった。

 

「甲本さんの大切なシーンでしたから、撮影前に2人でじっくり話し合いました。甲本さんが『家臣としてこう演じたい』とプランを立ててこられて、僕は『殿として身内を一人も死なせたくない』という気持ちを伝えました。濃密な話ができてとても幸せでした。こういった瞬間を楽しみたいために僕は役者を続けているのかもしれません」

 

 飯田は、50歳を過ぎてからやっと、初対面の挨拶で「役者をやっている飯田と申します」と言えるようになったそうだ。

 

「なぜかよくわからないんですが、自分が『役者をやっているんだ』と思えるようになったのはつい最近のことです。役者は『与えられる仕事』だと思っていて、監督や脚本家から『この役者にこの役をやらせたい』と指名されて初めて出演できます。

 

 ありがたいことに『名バイプレイヤー』なんて言われますが、役にアプローチする姿勢や注ぐエネルギーは主役でも脇役でも変わらないんですよね。役者個人ができることは微々たるものですし、まわりの支えがあってこそ、いい作品になるわけですから。この先も『いい作品と出会える瞬間が増えていけばいいな』と、ただ思いながら役者を続けていきます」

 

「モヒート」のグラスが空になり、「ウイスキーの自家製ジンジャーエール割り」がカウンターテーブルに置かれた。

 

いいだきすけ
1966年8月2日生まれ 東京都出身 大学中退後に「劇団方南ぐみ」で活動。その後は『とと姉ちゃん』(2016年、NHK)、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017年、カンテレ)、『罠の戦争』(2023年、カンテレ)など数々のテレビドラマに出演。映画『リターナー』(2002年)、『ストロベリーナイト』(2013年)、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなど。趣味はバイクツーリング。特技は水泳、陸上、ギター

 

【FUNKY MAMA】
住所/神奈川県逗子市逗子7-1-53高砂ビル1階
営業時間/18:00~23:00
定休日/日曜、月曜

 

写真・野澤亘伸
スタイリスト・片山沙織
ヘアメイク・Ai Inatomi
衣装協力・ザ・ダファー・オブ・セントジョージ

( 週刊FLASH 2023年7月4日号 )

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