エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

『最高の教師』イジメられっ子・芦田愛菜が実はラスボスかも…黒幕なのか闇落ちなのか展開が気になる

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.07.22 11:00FLASH編集部

『最高の教師』イジメられっ子・芦田愛菜が実はラスボスかも…黒幕なのか闇落ちなのか展開が気になる

 

 このまま鬱々とした展開とイライラする主人公をずっと観させられるのはしんどいな……第1話の前半はそんな感想だった。だが後半で、前半のネガティブな印象を一気に吹き飛ばす主人公の覚醒があり、実にカタルシスたっぷりとなった。

 

 先週土曜に第1話が放送された松岡茉優主演の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)。タイムリープというSF設定を土台とした学園サスペンスドラマである。

 

 物語は高校の卒業式の日から始まる。

 

 

 3年D組の担任である九条里奈(松岡)は、事なかれ主義の教師だったが、卒業式の後、クラスの何者かによって校舎から突き落とされ、死を覚悟した――その瞬間、1年前にタイムリープ。担任として初めて教壇に立った日に戻っていたのだ。

 

 九条からすれば、目の前にいる30人の生徒全員が、1年後に自分を殺すかもしれない容疑者ということになる。そのため、自らの死を回避すべく、文字どおり命がけで生徒に向き合っていく。

 

■違法行為もいとわない強烈な反撃

 

 前半の主人公にイライラした理由は明白だった。殺されたくない九条は、生徒たちに徹底的に寄り添う決意をし、「あなたたちのために私はなんでもします」と宣言。問題はそのスタンスで、生徒たちの顔色を伺いながら、ご機嫌を取るような振る舞いをしていた。

 

 親が借金まみれだという男子生徒から無心されれば、50万円を渡してしまうという、教師としてありえない行動も。たまたま男子生徒と仲間たちがカラオケで豪遊しようとしているところを目撃したため取り返せたが、大金を騙し取られる寸前だった。

 

 寄り添い方が安易で、媚びている感じが観ていて不愉快。こんな主人公では第1話の最後まで観るのもしんどいと思っていたが、冒頭でお伝えしたように、後半でブチ切れた九条はいい意味で激変する。

 

 本作の2番手キャストは生徒・鵜久森叶役を演じる芦田愛菜なのだが、実は彼女はイジメに遭っており、1周めの九条の記憶によると、不登校になって亡くなってしまう。

 

 九条は鵜久森を救うため、手段を選ばずイジメの証拠を押さえる。鵜久森のカバンに盗聴器を紛れ込ませ、さらには教室に隠しカメラを仕掛け、クラス中の生徒が「学級裁判」と称して鵜久森を吊るし上げる一部始終の録音・撮影に成功。

 

 確固たる証拠を得た九条は、積極的にイジメていた生徒も、傍観していただけの生徒もひっくるめて、宣戦布告とばかりに「人間ではない」「無自覚な動物」といった鋭い言葉で糾弾していく。

 

 パワハラやモラハラに敏感なこのご時世、教師が口にしたら普通なら一発アウトとも思えるようなパワーワードの数々を、あえて選んで浴びせまくるのだ。

 

 前半であまりにも情けない姿をさらしていただけに、その振り幅のデカさがたまらない。違法行為もいとわず強烈な反撃を繰り出した主人公の姿に、かなりスッキリできた。

 

■松岡と対等に張り合えるのは芦田ぐらい?

 

 九条から「絶対にあなたを1人にはしません」「私と一緒に戦ってくれませんか」と訴えかけられた鵜久森は、イジメが始まったいきさつや、その苛酷な日々を号泣しながら語り始める。

 

 こうして、それぞれ孤立無援だった者同士で手を取り合った九条と鵜久森。2人は協力して、1年間で残り29人の生徒たちを改心させていきハッピーエンド……という単純なストーリーになるとは思えない。

 

 まず、タイムリープという設定があるわけだから、ループが一度だけとは限らないだろう。途中でまた九条が死んでしまい、3周め、4周めと何度も繰り返す展開かもしれない。また、タイムリーパーが九条1人だけとも限らない。生徒30人のなかに同じようにタイムリープしているキャラがいる可能性もある。

 

 そして、最も気になるのが、主人公の前に立ちはだかるラスボス的キャラが誰になるのかということ。

 

「こども店長」として一世を風靡した加藤清史郎が、スクールカースト上位の生徒役で出演しているが、第1話ですでにえげつない裏の顔を見せているので、彼がラスボスになるとは考えづらい。おそらく中ボス的な役回りだろう。

 

 加藤以外に、生徒役のなかにはここ1~2年で数多くのドラマに出演し、CMタレントとしてもブレイクしている當真あみがいる。ただ、松岡茉優&芦田愛菜の強力タッグと対峙するラスボスとして考えると、まだまだ弱い。

 

 正直、松岡&芦田コンビに太刀打ちできそうな役者は、残り29人のなかには見当たらない。となると、考えられるのは、芦田演じる鵜久森が実は黒幕だったという展開や闇落ちしてしまう流れ。

 

 松岡と芦田のバディもののようなストーリーでも十分おもしろそうだが、せっかく演技巧者の女優2人がいるのだから、真っ向から激突させたほうがクライマックスは盛り上がる気がする。

 

 いずれにしても、いまの時点では今後のストーリーを的確に予測するのはむずかしい。松岡と芦田が演じる主要キャラの関係性がどうなっていくかに注目しながら、今夜放送の第2話を楽しみたい。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』に恋愛コラムを連載中。ほに『現代ビジネス』『文春オンライン』『集英社オンライン』『女子SPA!』などにコラムを寄稿

( SmartFLASH )

続きを見る

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る

エンタメ・アイドル 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事