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岸田翔太郎「見た目はチャラいが根は真面目」ゼミの後輩が明かす意外な一面…“人脈力” は岸信千世も羨む

社会・政治 投稿日:2023.04.06 06:00FLASH編集部

岸田翔太郎「見た目はチャラいが根は真面目」ゼミの後輩が明かす意外な一面…“人脈力” は岸信千世も羨む

2014年、慶大の卒業式にて。ゼミでの印象は薄かったようだが…(写真は本人のFacebookより)

 

 岸田文雄首相の政務秘書官を務める長男・翔太郎(32)。将来は父の後継とも目され、2022年秋に秘書官に就任すると、「縁故採用」と批判を浴びた。

 

 また、2023年1月に首相の外遊先で公用車を使って観光したことが報じられると、国会でも追及される事態に。

 

 国民の評判は芳しくない翔太郎だが、学生時代をともにした同窓生の言葉からは違う横顔が見えてくる。

 

 

「報道で書かれているような人間ではまったくない、とだけはまず言いたい。とても真面目でいいヤツですよ」

 

 翔太郎とは中学、高校と同期で、学部こそ違うが、同じ慶大に進んだS氏は、記者の問いかけに強い口調でそう答えた。

 

 翔太郎は、地元広島の名門・修道中高に通った。修道高の同窓生・K氏はこう語る。

 

「クラスの中心にいる感じじゃなかったですね。目立たない存在でした。政治家の息子というのは、もちろん知ってましたけど……」

 

 翔太郎は一浪後、慶大法学部政治学科に進んだ。政治学科は、女優の芦田愛菜が今春進学したことで話題になっている学科だ。

 

 そこで翔太郎は、河野武司教授のゼミに入る。現代政治理論を専門とする河野教授も、修道高の出身だ。同ゼミで1期下の女性・M氏が語る。

 

「河野先生のゼミは就職に強いのと、雰囲気が緩いことで知られていました。岸田先輩は “キッシー” と呼ばれていたんですが、あんまり印象がないんです(笑)。

 

 キッシーさんはゼミ生を引っ張っていくタイプじゃなく、隅っこでシュールなひと言をボソッと呟く感じでした。見かけはチャラくても、根は真面目な人だと思います」

 

 2012年、12月16日投開票の衆院選で父を手伝うため、翔太郎はゼミ合宿への参加をドタキャンしたことがあった。

 

「私が入る前年の話ですが、先生がみんなの前でキッシーさんをかなり厳しく叱ったそうです。それから、『親父の鞄持ち』とからかわれても、言い返せない心優しき先輩でした。政治家に向いてるのかなぁ(笑)」(M氏)

 

 

 ともあれ、その生真面目さと、中高大と続けたバドミントンで培ったガッツで、翔太郎は卒業後、三井物産への就職を決めた。

 

 政治家になれば人脈が重要であり、学生時代の繋がりも生きてくるはず。翔太郎は、どんな交友関係を築いてきたのだろう。Facebook(FB)を覗くと、慶大生との繋がりの大半がバドミントンサークルの元メンバーだ。

 

 翔太郎が属したのは、学内で3番めに大きいサークルだったが、メンバーは常時100人を超える。FBから察するに、理工学部の学生が多いようだ。みんな大学院まで進み、卒業後も一流メーカーや官庁に勤めたりしている。また、起業を遂げた者が目立つ。

 

 そもそも翔太郎は広島で、トップクラスの進学校の出身。高校時代の同期にも、地元の広島大をはじめ、名だたる国立大医学部を経て、今は医師になっている者が多い。

 

 翔太郎は、こうした理系のエリート層ともFBで繋がっており、首相の父が盛んに叫ぶ「DX革命」を支える業界に顔が広いといえる。

 

 じつは、修道で翔太郎の1期後輩で大学の同期、また、父・岸信夫氏の後継である長男・信千世とも部活が一緒で、両人をよく知るT氏にもコンタクトが取れた。取材を申し込むと、回答はこうだった。

 

「個人的には、彼らのポジティブなイメージを実名で発信したいところです。しかし、本人たちから承諾を得られなかったので、申し訳ないのですが、辞退させてください」

 

 残念がる記者に向かい、しかし、T氏はこんな事実を明かしてくれた。

 

「じつは、もともと彼らは互いに知り合いではなかったんですが、社会人2年めのころに、岸から『岸田を紹介してほしい』との連絡があり、僕が彼らを繋げました」

 

 つまり、信千世が羨むほどの人脈を翔太郎は築いていたのだ。

 

 ちょっとクールで人脈形成に貪欲な翔太郎。政界に入れば、“意外と” 活躍するかもしれない。

 

取材・文/鈴木隆祐 ※文中一部敬称略

( 週刊FLASH 2023年4月18日号 )

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