7月スタートの新ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)の第2回が、7月20日に放送された。主演は、日本テレビ・水卜(みうら)麻美アナと結婚した俳優・中村倫也。原作が、『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』などで知られる池井戸潤氏ということで、今クールでもっとも注目度が高いドラマとされている。
SNSでも《断トツで面白い》《めっちゃオモロい》という声もあがっており、非常に評判が高い。
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同作は、スランプ気味の作家(中村)が、亡き父から相続した山間の集落の家に移住。消防団に入団することに。集落で謎の火災が相次ぎ、住民のひとりが遺体で発見され――という“田園ミステリー”だ。
ドラマ化されたことで、消防団という存在にも注目が集まっているが、実際の消防団員は減少の一途を辿っている。
「消防庁の調査によると、2022年4月現在の消防団員数は約78万4000人で、初めて80万人を下回りました。戦後、昭和20年代には200万人以上でしたが、1990年に100万人を割り込み、年々、減少しています。団員の年代構成をみると、顕著な高齢化がみられます。
消防団員は準公務員という位置づけながら、ふだんは別の仕事をしている住民が消防活動をおこなうのですから、実質的には地域ボランティアです。報酬も年間数万円と少ない。それで、訓練だ、行事だと休みを削られ、大きな負担を背負うことになるのですから、団員が減るのも当然でしょう」(週刊誌記者)
第2話では、消防団が日ごろの訓練の成果を披露する「消防操法大会」の場面があり、その練習で疲労困憊する主人公の姿も描かれた。
この「操法大会」について、SNSではこんな声が――
《ハヤブサ消防団いいね。消防団の悪いところがめっちゃ出てる 操法大会の練習 無駄な飲み会》
《この消防団のドラマやめてほしいな…操法大会に向けてやる気ある感じに作らんといてくれ 操法大会なんて、どことも必要としてないねん》
《操法大会はまじで無くなってもいいと思ってる》
《ドラマで操法シーン流してますが、消防団の悪習のもっともたる物です。この操法大会に出るのに数ヶ月間の練習をしますが、団員にとって負担でしかありません。ドラマの操作シーンを見て『カッコイイ』とそのまま受け取らないで下さい》
「操法大会は、消防器具の取扱いや操作の技術を競う大会ですが、大会に向けての練習は仕事後の夜間や早朝におこなわれ、団員たちの大きな負担となっています。『訓練が実際の火災現場では役に立たない』という意見や、休み返上での訓練に『夫婦喧嘩のタネ』という声も少なくありません。数年前から大会の廃止を求める声が高まり、すでに廃止となった自治体もあります」(週刊誌記者)
火災だけでなく災害時の活動など、地域にとって大切な存在ではあるはずの消防団。しかし、近年は廃止・統合される消防団も多く、その役割や意義が問い直されているようだ。
( SmartFLASH )