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NGT48卒業、中井りかの8年間「“発言”は、私のアイドルとしての在り方」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.08.02 06:00FLASH編集部

NGT48卒業、中井りかの8年間「“発言”は、私のアイドルとしての在り方」

中井りか

 

 2015年より、NGT48の1期生として活動してきた中井りかが、8月末日をもってNGT48を卒業する。「アイドルを卒業します」という中井が、現在の素直な心境を語った。

 

「8月5日に卒業コンサートを開いていただき、私は8年間のアイドル活動を終えます。NGT48のメンバーとして、何の後悔もなく、自分のやりたいことはすべてやりつくしました」

 

 

 コロナ禍を乗り越え、自身も満足がいく「最高の形での卒業になった」という。

 

「最近は公演が開け、ファンの皆さんの声もきける。そのなかで私の卒業コンサートもできて、写真集や卒業シングルもリリースしていただける。これほど幸せな卒業はありません」

 

 8月2日にリリースされるNGT48の9枚目のシングル『あのさ、いや別に…』は中井の卒業ソングだ。これまで、AKBグループや坂道グループのメンバー卒業曲は、しっとりとした楽曲が多かったが、『あのさ、いや別に…』はNGT48らしい疾走感あふれる楽曲。一聴すると卒業曲という印象は薄い。

 

「卒業ソングだからって、湿っぽくないのが嬉しいです。この卒業曲の明るさも私っぽいのかな。いま、この最新シングルが世界で一番好きな曲なんです。歌詞に、中井りからしさや、切なさがあり、躍動感溢れるテンポ感や曲調も好き。ひとことで『神曲』といえる曲だと思います」

 

 NGT48のセンターにして、代名詞的な存在でもあった中井。グループの今後には「安心感と期待を抱いています」という。

 

「自分が卒業したあとのNGT48に関しては、絶対に大丈夫です! 後輩たちも育ってきていて、公演のMCなどでも、私が頼る部分が最近は増えていました。ただ、今後のグループのためには、新しい顔となる子が必要だとは思います。私が卒業したあと、そういったポジションを皆が目指し、共に成長していくNGT48を見守り、応援していきたい気持ちです」

 

 8年間のアイドル活動ではさまざま出来事があった。

 

「本当にこれは何回も聞かれるのですが、思い出をひとつは選べなくて…。何個かあるのですが、自分の中で『楽しかった。びっくりした』というのは、ソロコンサートのステージ上からの景色です。客席一面がピンク色に染まった光景が脳裏に焼き付いています。

 

 初めてシングルのセンターになった景色、グループで武道館に初めて立ったときの景色、朱鷺メッセでの最初の公演…。本当にいろいろな景色が忘れられないですね。こういったいくつかの忘れられない瞬間の点を線で結ぶと、そのまま私の8年間のアイドル人生になるんです」

 

 グループ活動が休止するなど「辛い時期もあった」という。

 

「正直、辛い瞬間はたくさんありました。いちばん心が折れそうになったのは、グループ活動を一時休止していた時期ですね。あの当時はメンバーとの意志確認もとれず、ステージにも立てず、誰の気持もわからない状態でした…。誰を信じたらいいのかもわからず、アイドルとしての活動に不安を感じていました」

 

 中井自身、SNSなどの歯に衣着せぬ言動で炎上を起こしてしまうことも多々あった。そんな時期の自分を振り返った。

 

「最終的に、好き勝手に発言していたことはよかったと思うことが多いです。その当時の私の100%はそれだから、そうするしかなかったんです。普通に考えたら、何も発信すべきでない時期に、NGT48の中井りかとして、何かをいわなければいけないということもあったんです。もちろん自分が『いわなきゃ気が済まない』と思って発言することもありました」

 

 さまざまな発言は、中井がアイドルとして活動していくのに、どうすればよいのか模索している時期の選択だったという。

 

「それが当時の私のアイドルとしての在り方だったんです。あの時期は、自分の発言のせいで自分を見失っていた部分も正直あったと思います」

 

 悩んでいたり、炎上した時期の自分も「今振り返ると懐かしい」という。

 

「そんな時期の自分も認めてあげないと、アイドルとしての自分が浮かばれないです。今の自分から見ると、『若かったし、頑張っていたんだな』と…。子供というか何もわからない状態で、いきなりいろいろなお仕事をいただき、テレビで見ていた方々の中にポツンと入られ、それで、どうしたらよいかわからず、毎日あがいていたんです」

 

 8年間のすべてをNGT48でのアイドル活動に捧げてきた。卒業後はどのような道を歩んでいくのだろうか。

 

「しばらくはいったんお休みというか、芸能活動は少しセーブしたいですね。私は環境が不得意で、ガラッと環境が変わると弱ってしまうんです(笑)。いまは自分のペースで『やれることから、ゆっくりやっていこう』という気持ちです。理解されないかもしれないですが、本当に何もしなというか無になりたい感じ(笑)。床やソファーで何も考えずひたすら無になる。そういった時間がないと、ずっと何か考えちゃうんです」

 

 アイドルを卒業しても「続けたいこともある」という。

 

「元々ひきこもり体質なので、アイドルを辞めると身体を動かさなくなりそう。だから、ダンスは頑張りたい。5歳から習っているので、仕事に関係なく、ダンスは続けていきたい。ゆっくり活動しますが、ダンスや歌とか、音楽に関わることは好きなので、なにかしらそこに関わっていきたいです」

 

 さらに、卒業後には恋愛についても……。

 

「強いていえば婚活を考えています。いま26歳で、周囲の友達も結婚してお子さんがいたりするので、少しあせりもあります。私は衝動的な人間なので、『イケメン!』と後先考えずに結婚しちゃったりとかもあり得るかも。そこはファンの方にも心配されています(笑)」

 

 最後に、ファンやスタッフへの感謝の言葉を紡いだ。

 

「どんな時でも、味方でいてくれたファンの方々、こんな私でも受け止めてくださったスタッフさんやNGT48のメンバー。みなさんに恩返しじゃないですが、出来ることはすべてやって、最後に笑顔で『バイバイ』って卒業したい。私は夢が叶いましたが、志半ばでアイドルを卒業していく人も多いと思うので、NGT48は、皆が夢を叶えて卒業して行けるようなグループになっていってほしいです」

 

なかいりか
1997年8月23日生まれ。富山県出身。2015年、NGT48の1期生オーディションに合格し、発足メンバーとなる。2016年にはAKB48の選抜メンバーを兼任し、同年末の『NHK紅白歌合戦』に出場。2017年発売のNGT48デビューシングル『青春時計』でセンターを務める。今年の8月末にNGT48を卒業。卒業シングル『あのさ、いや別に…』が8月2日発売

 

※NGT48「あのさ、いや別に…」
8月2日リリース

 

写真・木村哲夫

( SmartFLASH )

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