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映画『バービー』に「原爆揶揄」ミーム騒動が勃発 ベトナムでは「中国との領海問題」で上映禁止に
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『バービー』の全米興収は2億ドル(約280億円)を超えている(写真・REX/アフロ)
現在、SNS上で「#Nobarbenhimer」というタグが話題だ。米国で公開中の映画『バービー(原題: Barbie)』と、同じく公開中の映画『オッペンハイマー(原題: Oppenheimer)』との“コラボ画像”として、ファンが作った絵が話題になっている。
たとえば、戦火を背景にしたオッペンハイマーの肩に、『バービー』の主演女優であるマーゴット・ロビーが乗っている、「ミーム」と呼ばれるファンアートが、投稿されている。これに対し、『バービー』公式アカウントは「忘れられない夏になりそう(編集部訳)」と返信した。
ほかにも、マーゴット・ロビーの髪の毛と、きのこ雲をコラージュした画像や、戦火を背景に『バービー』主演の男女が写った画像もある。こうしたミームに、両作のタイトルをかけ合わせた「バーベンハイマ―(Barbenhimer)」という言葉が生まれた。それに対し、公式アカウントが好意的な返信を送ったため、「戦争を茶化している」として、投稿や公式アカウントの対応に抗議する「#Nobarbenhimer」というタグが生まれたのだ。
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当然、被爆国である日本でも、SNS上で批判の声が強まっている。
《今のミームになってるBarbenheimerは完全に原爆をピンクにポップに茶化した物じゃん、絶対に肯定できない》
《流石に酷過ぎる、ギャグで許される範疇じゃない やり返す必要なんて無いけどバービーの映画は日本で公開しなくていい》
《悪質なミームがあったとしても公式には乗っかって欲しくなかった。「悲しい歴史を笑いにするのは止めよう。行き過ぎです。」等と言う立場じゃないの?本来は。だから公式の返答を知った大勢がブチ切れてるんだよ。公式だけには乗っかって欲しくなかったから。》
『バービー』にまつわる騒動は、今回が初めてではない。7月上旬には、同作のベトナムでの商業上映が禁止されたと、米国で報じられた。ベトナムが問題としているのは、劇中に登場する地図に、中国が南シナ海に作成した区画線「九段線」が書き込まれていることだとされている。中国は「九段線」に囲まれた海域を中国の領海だと主張しており、ベトナムを含む近隣諸国と対立している。
作品内では、完璧な世界「バービーランド」が描かれるという同作だが、その周囲は、完璧とは言いがたいようだ。