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ATSUSHIが告白した「ライム病」を医師が解説 治療が遅れると「合併症」の危険性も…過去にはジャスティン・ビーバーも罹患

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.09.28 17:14FLASH編集部

ATSUSHIが告白した「ライム病」を医師が解説 治療が遅れると「合併症」の危険性も…過去にはジャスティン・ビーバーも罹患

 

 一酸化炭素中毒の症状による体調不良で今年3月から長期休養の中にある歌手・EXILE ATSUSHI

 

 6月13日のソロツアー東京公演での復帰を目指していたところ、所属事務所のLDHが「長時間のパフォーマンスができるまでには至っていない」と判断、本人と話し合いソロツアーの全公演中止を発表していた。

 

 そして9月27日、ATSUSHIはInstagramで近況を生配信。その内容は、ファンを驚かす内容だった。

 

 

「一酸化炭素中毒の症状からメニエール病を誘発したそうです。その影響から気持ちが落ちすぎて、若干、うつ病気味になったと告白しています。そして感染症の一種である『ライム病』の発症も明かしています」(芸能ライター)

 

 過去には歌手のアヴリル・ラヴィーンジャスティン・ビーバーなどが診断を受けたことを明らかにしている、この「ライム病」はいったいどんな病気なのだろうか。函館稜北病院総合診療科の舛森悠医師が解説する。

 

「ライム病は感染したダニが人間を咬むことで感染します。特に、ニホンジカやヘラジカなどの野生動物に寄生しているダニからの感染が知られています。日本では北海道や長野県以北の本州中部地域で目立ち、1999年から2018年までに231例が報告され、年々増加傾向です。2020年度は26例の報告があり、多くが北海道での感染でした」

 

 とりわけマダニなどに潜伏する菌が媒介する病気で、森林や草地、ハイキングやキャンプ地、野生動物が多いエリアでリスクが高まるという。

 

「発熱や倦怠感、頭痛、関節痛などの症状を認め、それから数週間後には体の中で病気が広がり始め、熱や頭痛が続き目が痛くなることも。顔の一部が動きにくくなることもあります。治療が遅れると合併症が起こることがあります。数カ月から数年後には関節が痛くなったり、考えることが難しくなることもあります。

 

 しかし、死亡率は非常に低いとされ、適切な治療を受けることでほとんどの人が回復します。」(舛森医師)

 

 対策はダニの咬害を避けるため長袖・長ズボンを着用し、帰宅後は特に膝の裏や腋の下などを念入りにチェックすることだ。

 

「マダニは刺してから数日経っても皮膚から落ちません。咬まれた場所が痛くないので気づかずにいる方も多いです。3日以上経つとマダニが皮膚に強く付着します。放置すると日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という怖い病気にかかるリスクも増えます。自分でマダニを取ると口部分が皮膚の中に残ってしまうので、そのまま病院で受診してください」(舛森医師)

 

 ATSUSHIは生配信で、「薬を飲み始めています。治るまで結構時間がかかるそうです。完治までには2、3年かかるらしいです。ただ、原因が分かってよかった。必ずパワーアップしていると言ってもらえるように、前向きに過ごして行きたいと思います」と語った。

 

 舛森医師が挙げたような症状を感じたら、一刻も早く医療機関で受診するようにしよう。

( SmartFLASH )

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