「ジャニーズ当事者の会」メンバー死亡　石丸副代表、二本樹氏は本誌の取材に「非常に辛くて苦しい」いまもやまぬ中傷

 

　ジャニー喜多川氏の性加害問題を告発する「ジャニーズ性加害問題当事者の会」メンバーの40代男性が、亡くなったことが報じられた。

 

　11月14日配信の読売新聞の記事によると、大阪市内に住んでいた男性は10月中旬、大阪府箕面市の山中で見つかり、その後死亡が確認された。近くには遺書のようなメモがあり、府警は自殺とみて捜査しているという。

 

　男性は性被害を告発後、SNS上で「うそはすぐバレる」「金が欲しいんだろう」といった誹謗中傷を、何度も受けていたという。

 

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　3月のBBCによる報道後、被害者として実名告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏は、男性が亡くなったことを受け、X（旧Twitter）で

 

《僕が一番恐れていたことが起きてしまいました　どうか皆さん慎重に愛を持って発言してください　ご冥福をお祈り申し上げます》

 

　と、性被害者への発言に自制を求めるとともに、男性を追悼した。

 

　また、同じく元Jr.で、実名で被害告発をおこなった橋田康氏も、Xで《僕にも誹謗中傷は昨日も今日も既に来ています》と述べ、次のように心ない発言をやめるよう訴えた。

 

《沢山の想いがあると思うけど本当にお願いします。一度ブレーキを　誰も前に進めなくなってしまう》

 

「当事者の会」の副代表・石丸志門氏と、二本樹顕理（あきまさ）氏は、本誌の取材に次のように回答した。

 

「詳しいことは私どもも把握しておりません。また、ご遺族の強い希望もあり捜査中ということもありコメントは差し控えさせていただいておりますが、辛く、苦しく悲しいことで、ご冥福をお祈りしております」（石丸氏）

 

「ご遺族の意志を尊重し、個人的に申し上げられることはございませんが、非常に辛くて苦しく、深い悲しみの渦中にあります。今はお悔やみを申し上げ、哀悼の意をもち、ご冥福をお祈りしております」（二本樹氏）

 

　同会メンバーは、誹謗中傷の被害届を各々が警察に提出しているが、二本樹氏によると「いまもやむ気配がない」という。

 

　性加害問題について、旧ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）は事実を認定し、同会に直接、謝罪もおこなっている。不当な中傷を匿名で浴びせ、被害者をさらに苦しめることは、断じて許されない。

 

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