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「こいつは毒だ」引退の一期生Vtuber・勇気ちひろも悩んだ誹謗中傷…有識者が語る界隈の闇事情

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.15 16:59 最終更新日:2023.12.15 17:07

「こいつは毒だ」引退の一期生Vtuber・勇気ちひろも悩んだ誹謗中傷…有識者が語る界隈の闇事情

勇気ちひろ(公式サイトより)

 

 12月12日、Vtuber事務所最大手の「にじさんじ」を運営するANYCOLORは、所属する勇気ちひろが2024年1月31日に引退することを発表した。

 

 勇気ちひろは2018年2月8日に一期生としてデビュー。主にゲーム配信で活動を続け、YouTubeチャンネル登録者数は60万人以上を誇る、にじさんじの中でも人気Vtuberとして活躍してきた。

 

《一期生や応援してくださっていた皆様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。たくさん悩んでたくさん考えた結果です。自分の中でのやりたかったことを目指して頑張っていきます。》

 

 

 とファンへの謝罪と自らの気持ちをXで述べている勇気ちひろ。そのポストに返信する形で、ファンが悲痛な想いや彼女へのエールが送られた。

 

《青天の霹靂過ぎて淋しいし悲しいけど、今後を応援する気持ちの方が大きいのよ。》

 

《ちーちゃんが覚悟を決めて決断したなら何も言うことはないしむしろかっこいい》

 

 Vtuber業界はコロナ禍を機に一気に市場を拡大。2023年度の同市場は800億円を超える見込みで、同人誌、トレーディングカード市場とほぼ並ぶと言われている。今やVtuber人気は海外にも波及していて、今後もさらなる拡大が期待されている市場だ。しかし、急速に拡大したからこそ、闇とも言えるひずみが生まれている。

 

「引退を表明した勇気さんは、今年2月に『勇気ちひろの心は壊れた方がよい』、『こいつは毒だ』など、アンチによる誹謗中傷を受けて、開示請求・損害賠償を伴う示談が成立しました。さらに過去には、とばっちりとも言えるアンチの発言から活動休止に追い込まれています。今回の引退ではこれらの影響は否定していますが、“悩みの種”であったことは間違いないでしょう」(Vtuberに詳しいライター)

 

 アンチや誹謗中傷は日常茶飯事。だが、その一つひとつに心を痛める配信者は少なくない。また、自身の問題行動で引退を余儀なくされるケースも起きているという。

 

「業界最大手事務所の一角・ホロライブからは登録者数160万人を超える潤羽るしあさんが、歌手のまふまふさんとの同棲疑惑が上がり大炎上。事務所から契約解除を言い渡されました。他にも、同じVtuber同士のいじめ疑惑、長時間労働と安すぎる給料というブラック事務所、未成年との淫行疑惑で引退した例もあります」(前出・ライター)

 

 にじさんじを運営するANYCOLORは、タレント育成プロジェクト「VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)」を立ち上げ、代々木アニメーション学院とタッグを組んで2024年4月開講「Vtuber科」の監修を発表した。

 

「さらなる人気Vtuberの発掘という意味合いもありますが、もう一つ、不祥事を起こさないライバーの育成も大きいでしょう。配信者の質はある程度確保できると思いますが、中小事務所の環境も改善されないと、闇は一層深くなるでしょうね」(前出・ライター)

 

 Vtuber業界が日本を代表する市場へと成長できるか、ここが正念場なのかもしれない。

( SmartFLASH )

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