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紅白初出場決定の裏で8億円を大胆投資…株のプロも困惑「すとぷり」がUUUM株で大儲けの仰天!

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.12.14 15:01FLASH編集部

紅白初出場決定の裏で8億円を大胆投資…株のプロも困惑「すとぷり」がUUUM株で大儲けの仰天!

謎ユニットとされる「すとぷり」(公式サイトより)

 

 初の紅白歌合戦出場を決めたエンターテイメントグループ「すとぷり」が、株投資で大儲けしていたことがわかった。その額は6300万円にも。

 

 しかも、投入した金額、一気に取得した経緯、短期間で利益を確定させた手法はプロ顔負けだが、周囲に困惑が広がるもので――。

 

 すとぷりが結成されたのは2016年。リーダーであるななもり。、ころん、さとみ、るぅと、ジェル、莉犬という6人組で、ファンと直接顔を合わせるライブ以外では顔出しをせずに、ネットを主戦場に活動している。

 

 

 10~20代の女性に圧倒的な人気を誇り、紅白初出場を報告したYouTube動画には、自分のことのように喜ぶファンのコメントが溢れた。

 

「旧ジャニーズ事務所のグループが排除された今年の紅白で、すとぷりの初出場は若年層の女性視聴者を惹き付けるための“切り札”の1枚と言えるでしょう」(芸能記者)

 

 運営面では、結成から2年後にリーダー・ななもり。が全額出資して、株式会社STPR(東京・渋谷区)を設立。代表に就任している。

 

 その後、任天堂、セガ等と著作物使用契約を次々と締結し、常設スタジオを開設するなど事業の幅を広げてきたが、22年にななもり。の不倫スキャンダルが発覚。ななもり。は活動休止に追い込まれ、現在は個人活動は再開したものの、すとぷりとしての活動は休止したままだ。

 

「この間、裏方に徹していたななもり。は、すとぷりの紅白歌合戦への出場を目指して、NHK関係者への売り込みを精力的に続けていたと、文春オンラインで報じられています。ジャニーズ事務所の性加害問題がクローズアップされた結果とはいえ、すとぷりの紅白初出場が決まり、ななもり。は喜んでいるそうです」(芸能記者)

 

 その裏で進んでいたのが、今回本誌が報じる株式投資による大儲けだったというわけだ。

 

 ヒカキンなど有力YouTuberを多数擁するUUUM(東証グロース上場)の株を、STPRが大量取得していたことが明らかになったのは7月6日のことだった。

 

 上場企業の株を5%以上取得した株主は、取得経緯などを記した大量保有報告書を財務局に提出し、公表される。STPRの大量保有報告書によれば、約1カ月前となる5月31日に、UUUM株の3・4%に当たる68万もの株を市場外で一気に取得していたことがわかる。その後、STPRは2カ月間にわたり株式市場でUUUM株を買い増し、保有割合は7月末までに6%を超えた。投じた金額は8億2000万円に上る。

 

 しかし、この一気買いは目的も動機も見えないものだった。

 

“モノ言う株主”であるアクティビスト・ファンドは、上場企業の株を密かに買い進めて5%以上取得したところで、突然、経営陣に様々な要求を突きつける。

 

 一方で、STPRのような事業法人が株を取得する場合、密かに買い進めれば敵対的行為となりトラブルを生む。そのため、相手方企業と事前に話し合って株式を取得することが多い。

 

 そうした段階を踏まなかったSTPRによる大規模な株取得はUUUMを困惑させ、警戒させるものだった。

 

「STPRから事前の連絡はなく、弊社は、大量保有報告書が公表されて初めて知り、晴天の霹靂でした。しかも、大量保有報告書の『保有目的』の欄には、『投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと』と書かれていたので、驚きました。

 

 しかし、株取得が明らかになった後も何の連絡もなく、弊社はSTPR側に接触を試みましたが、叶いませんでした」(UUUM広報)

 

 だが、STPRの投資はあっけなく終わってしまった。

 

 8月10日、オンライン広告業のフリークアウト・ホールディングス(東証グロース上場)が、UUUMの子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。4日後に開始して、UUUM株を約52%取得した。

 

 STPRは、このTOBに応募して保有する全株を売却したのである。

 

 大量保有報告書によれば、STPRがわずか3カ月間の投資で得た利益は、6300万円に上る。8億円ものキャッシュをリスクのある株に投資する判断、3カ月で巨額の利益を確定させた投資は、プロ顔負けだ。

 

 ただし、STPRの法人登記を確認すると、「目的欄」に「金融商品、不動産等への投資及び運用」が付け加えられたのは、UUUM株へ投資する2日前のこと。投資は突然の判断だった可能性がある。

 

 じつは、STPRのUUUM株への投資で、恩恵を被った人物がいる。UUUM創業者の鎌田和樹氏だ。創業者として筆頭株主だった鎌田氏もTOBに応じて全株を売却し、9月15日にはUUUM会長を退任した。

 

 関係者がこう明かす。

 

「フリークアウト・ホールディングス側とUUUM側がTOBに関して話し合いを始めた頃は株価は600円台前半で、TOB価格はせいぜい650円だと見られていました」

 

 当時は、UUUMのメイン事業であるYouTuberの広告収入減少などにより、UUUMの先行きが懸念され、昨年まで1000円を超えていたUUUMの株価は大きく下落して、一時は600円台前半まで下げていた。

 

 しかし、STPRによる投資が公表されると、他の投資家もUUUM株を買い始めて株価は上昇へと転じ、TOB発表日に株価は722円まで上がっていた。

 

 この株価上昇により、1株650円程度と予想されていたTOB価格は、1株727円にまで上がることとなった。突然の株式投資により利益を拡大させたSTPRだったが、TOB価格が上昇した結果、TOBに応じて所有する全株を売却した鎌田氏も、利益が大きく増える恩恵を受けたわけだ。

 

 仮にTOB価格が事前予想どおりに650円だった場合、鎌田氏の株売却額は約39億円。これだけでも巨額の創業者利益となるが、TOB価格が727円に設定された結果、売却額は、さらに4億7000万円も増えたことになる。

 

 フリークアウト・ホールディングスによる子会社化後もUUUMの単独上場は維持されたが、株価は下がり、現在は449円(12月12日終値)となっている。STPRも鎌田氏も、最高の状況で売り抜けたわけだ。

 

「あまりのタイミングのよさに、裏で何かが起きていたのかと困惑が広がりました」(前出・関係者)

 

 STPRと鎌田氏にTOB等について質問を送ったが回答は得られなかった。

 

 紅白初出場で、来年以後、ネットだけでなく芸能界でもさらなる活躍が期待されるすとぷりだが、プロたちを驚かせたUUUM株による大儲けで、経済界でも今後注目される存在になるかもしれない。

 

取材・文/坂田拓也

( SmartFLASH )

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