エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

「物価高」「数値悪化」は牛丼チェーンで解決!栄養のプロが教えるワンコイン「朝定」の選び方

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.17 06:00 最終更新日:2023.12.17 06:00

「物価高」「数値悪化」は牛丼チェーンで解決!栄養のプロが教えるワンコイン「朝定」の選び方

橘 舞/ミスFLASH2023

 

 昭和、平成、令和を乗り越えてきた写写丸世代を苦しめる物価高と健康診断の数値高。この難題解決のカギは、500円以下で食べられる牛丼チェーン店の朝定食にアリ。正しく食べて “アレ” 、優勝級の結果を目指せ!

 

「朝食は健康の源」と聞くけれど、日々社会の荒波と戦う写写丸世代には、朝食を作る時間も、悲しいかなお金もない。そんな我らの救世主ともいえるのが、牛丼チェーン店の朝定食(朝定)だ。たとえば「すき家」なら、ご飯、味噌汁に牛小鉢、オクラ、おんたま、かつお節がついた「牛まぜのっけ朝食」を390円と、驚きの価格で提供。コンビニでパン、コーヒーを買うより安く、腹も満たされる。

 

 

 だがしかし、健康診断の数値悪化でわかるように、傷ついた体で安くて腹いっぱいになるからといって食べていいのか……。そんな疑問に答えてくれたのは、管理栄養士など栄養のプロを育てる女子栄養大学栄養学部専任講師・浅尾貴子先生。

 

「メニューをきちんと選べば、健康的な朝食を取ることができます。牛丼チェーンの朝食はたんぱく質が多く主食がご飯なので、パンや甘いものに比べて血糖値をコントロールしやすいです。また定食というスタイルのため “早食い” をしにくいのが特徴です」(浅尾先生、以下同)

 

 血糖値を抑えるなどさまざまな効果が期待できるたんぱく質。体に必要なので、朝食で取ることが大事だそう。

 

「たんぱく質を構成するアミノ酸は種類が多いのですが、どれかひとつを取るのではなく、まんべんなく摂取することが大事です。定番の牛小鉢やソーセージといった肉や魚、卵から動物性を、納豆や冷奴など大豆製品から植物性を取ることができます。定食だとさまざまな食材から違ったたんぱく質を取ることができ、魅力的です」

 

 たんぱく質は、体のスイッチを入れるためにも大きな役割を持つ。

 

「寝ているときに失われてしまったたんぱく質を取ることで、体が動き始めます。生活リズムを整えるためにも、たんぱく質を含む食事を意識してください。また、たんぱく質はやる気を引き出すドーパミンやセロトニンなどの主成分であるアミノ酸を生み出すので、やる気のスイッチが入り、仕事に集中しやすくなります。仕事を頑張りたい方は、たんぱく質が取れる朝食がおすすめです」

 

 いいことずくめの牛丼チェーン店の朝定食だが、注意点もある。

 

「チェーン店の食事は、どうしても食塩相当量が高くなりがちであることと、野菜が少ないのは否めません」

 

 厚生労働省は、一日あたりの塩分摂取量の目標量として、成人男性は7.5g未満と設定。一食あたり2.5gに抑えるのは、かなり難しいことだ。

 

「栄養的には魚が入った定食もおすすめですが、気になるのは塩分。塩味のついた切り身だと一切れでも塩分量が増えてしまう……。その点、牛小鉢などは味がしっかりとついているのに、意外と塩分量が抑えられていて優秀です。

 

 また、ソーセージやベーコンといった加工肉、うどんや豚汁といった汁物も、塩分量が少し多め。豚汁は野菜などの具材も多かったりするので、一概にダメなわけではないのですが、これらの副菜は “週に1回” など自分でルールを決めて選ぶといいと思います」

 

“塩分を控える” というのが、朝食に限らず外食での大きなキーワードになるという。

 

「サラダにしても、ドレッシングをかけるのではなく、牛小鉢と合わせて食べたり、卵かけご飯と牛小鉢を別々に食べるのではなく、一緒に食べて卵かけご飯の醤油を減らすなど、少し工夫するだけで塩分量はかなり変わります。小鉢で野菜を選ぶとき、漬けものではなく生野菜にするなど、塩分を意識することが大事です」

 

 健康診断の気になる “数値” 別の選び方も聞いた。

 

「中性脂肪が高い方は、魚のおかずが含まれる、すき家の『塩さばまぜのっけ朝食』(490円)がおすすめ。醤油の追加がけをしなければ塩分量もセーブできます。

 

 糖尿が気になる方は、松屋の『得朝牛皿定食』(380円)といった、野菜とたんぱく質のバランスがいいものを。

 

 尿酸値が高い方は、水やお茶をしっかり飲むことが大事。なか卯の『こだわり卵朝食 ご飯小盛』(270円)の味噌汁を温小うどん(100円)に変更し、店外でカフェオレや飲むヨーグルトなど尿酸値を下げる乳製品を取るといいでしょう。

 

 高血圧の方は、食塩相当量が低い、吉野家の『納豆牛小鉢定食』(468円)など、食塩相当量2g台のメニューが理想です」

 

 500円以下でもバリエーションが多い牛丼チェーン店の朝定食。なによりも朝食の習慣をつけることが大事という。

 

「朝食の習慣をつけると規則正しい生活を送ることができ、健康維持にプラスになります。おなかがすいていることは大前提ですが、だいたい、起きてから2時間以内に食べるのがいいと思います」

 

 出社途中に温かい朝食がワンコインで食べられる牛丼チェーン店。これからもタフガイであるために、朝定食に注目して食生活を改善すべし。

( 週刊FLASH 2023年12月26日号 )

続きを見る
12

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る