三重県で路線バスを運行する三重交通が、2月11日の創立80周年に向けて公式キャラクターを発表。バス運転士の制服を着た男女2人で、現在、名前を募集中。今後、SNSでの広報活動やラッピングバスなどで展開する予定だが、「X」で発表後、女性キャラクターが炎上する事態になった。
「スラックスのスーツを着ていましたが、『制服がタイトで体のラインが強調されている』『クネクネポーズでクビれている』『時代錯誤で吐き気がする』などの意見が寄せられ、炎上しました。
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キャラクターの設定としては、
年齢:23歳
身長:157cm
体重:秘密
性格:明るく前向き
出身地:三重県
社歴:2年目運転士
背景:生粋の三重県人、父が三重交通バス運転士。小さい頃からの夢であるバス運転士になった
となっています」(週刊誌記者)
一方で、このキャラクターの何が問題なのかわからないと、擁護する声も非常に多い。「X」では、
《三重交通のキャラクター、あれのどこに問題があるのか1ミリもわからん》
《くねくねポーズがけしからんらしいんだけど 躍動感無いポスターにしたところで誰が見るんだろ? 人の目を引き付けてこそのポスターだと思うな 個人的には素敵だと思います!》
《露出0のただの絵に対してクレームを入れられるとか、三重交通が可哀想すぎるだろ…》
《何が問題なのか全くわからんw 今っぽくて良いじゃないか》
この炎上騒動に、タレントのフィフィは自身の『X』で
《三重交通のキャラクターが大荒れですが”萌えキャラ”がフェミから叩かれやすいのは、萌えキャラを”男の理想を具現化”したものだと無意識に捉えているから。
あとアニメは叩きやすい。胸が大きいのを強調した生身の女性に対しては差別になるので文句は言いません。萌えキャラは叩きやすいから叩くんです》
と見解を示している。
「いわゆる萌え絵がPRキャラクターに採用されるたび、しばしば炎上騒動が起きています。
2015年には、伊勢志摩サミットを翌年に控え、三重県志摩市が海女の萌えキャラ『碧志摩(あおしま)メグ』を発表。胸や太ももが強調されていたため批判を浴びました。
2016年には、東京メトロのキャラ『駅乃みちか』が、頬を赤らめた表情やスカートが透けているような表現に『公共交通機関のキャラとしてふさわしくない』とSNSが大荒れの事態に。
2019年には、日本赤十字社が献血を呼びかけるため漫画とコラボした『宇崎ちゃん』が巨乳で女性性を強調しているとして大炎上。献血の是非まで話が発展してしまいました。
2020年には、『ラブライブ!サンシャイン!!』とコラボした『西浦みかん』が炎上。このときはスカートに描かれた “謎の線” が何を意味しているのか、などと問題視されました。
さらに、同年、ストッキングメーカーのアツギが『ラブタイツキャンペーン』を展開、スカートをたくし上げるポーズなどが性的だと非難され、同社は謝罪しています。
こうした炎上は行政機関でも同様で、2020年には環境省が公開した『君野イマ』と『君野ミライ』という萌えキャラが炎上。2021年には、千葉県警が松戸市のご当地VTuber『戸定梨香(とじょうりんか)』を登場させた動画が炎上、県警は動画を取り下げています。
このほか、NHKの『キズナアイ』起用(2018年)など、炎上は止まることがありません」(同)
三重交通広報は本誌の取材に「さまざまなご意見をいただいていることは承知しておりますが、詳細は控えさせていただきます」とコメントしている。
線引きが難しいだけに、今後も同じような騒動が起こることが予想される。賛成派と否定派、双方が納得するような解決策が見つかるといいのだが――。
( SmartFLASH )