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【路線バス】東京から東海道沿いでどこまで行ける?1800系統に乗った達人が教えるおすすめバス旅/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.08.06 16:00FLASH編集部

【路線バス】東京から東海道沿いでどこまで行ける?1800系統に乗った達人が教えるおすすめバス旅/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

宮武さん(左)と日下アナ

 

 東京から東海道に沿って路線バスを乗り継いだ場合、いったいどこまで行けるのでしょうか。ネット時代でも、バスの時刻表は調べづらく、すぐには答えが出ません。

 

 これを実際にやってみた人がいます。答えは、静岡市清水区のバス停「倉沢漁業事務所」までだそうです。このバス停より先は、およそ2.8km歩かないと先に進めないそうです。

 

 

 今回は、リーズナブルに旅行思い出を作りたい――そんな人に向けたおすすめ路線バスをご紹介します。お話を伺ったのは、会社員を続けるかたわら、25歳から「移動手段全般ライター」を務めている宮武和多哉さんです。

 

 宮武さんは、香川県出身。子供の頃、お父さまとよく旅行した経験から、飛行機、鉄道、バス、ロープウェイなどあらゆる乗り物に興味を持つようになりました。

 

 路線バスで日本縦断経験があり、通算1800系統に乗車。駅弁は2000食強を実食しています。また、2017年には “ご当地料理再現人” として、テレビ番組『さし旅』(NHK)に出演。指原莉乃さんに有名シュウマイ弁当の再現を食べてもらったそうです。

 

 YouTubeやニコニコ動画でトラベル動画をあげていたところ、出版社から声がかかり、2020年、初の著書『全国 “オンリーワン” 路線バスの旅』(イカロス出版)を出版。最新本は、今年6月に出版された『路線バスで日本縦断!』(同)です。コロナ禍で移動需要が激減し、各地で路線バスの廃止が急激に進んだため、発刊を急いだそうです。

 

 では、宮武さんにセレクトして頂いた路線バス好きにおすすめの旅をご紹介します。

 

【おすすめの路線バス旅6】

 

(1)瀬戸大橋に乗って島々をめぐる
(下電バス・瀬戸大橋線、琴参バス・瀬戸大橋線)

 

 本州と四国を結ぶ唯一の路線バス「瀬戸大橋線」は、岡山県側の「下電バス」が2021年に撤退。現在は香川県側の「琴参バス」が区間を引き継いで運行しています。この旅は、橋の上からの景色だけでなく、櫃石島、岩黒島、与島の3つの離島を眺めることができます。

 

(2)海を渡る路線バス、バスごとフェリーに乗船
(鹿屋市コミュニティバス、鹿児島中央駅~鹿屋間直行バス)

 

 海岸線を遠回りせず、バスごとフェリーに乗って鹿児島市と鹿屋市の最短距離を結びます。フェリーの甲板から桜島の景色を楽しめ、船内ではうどんを味わうこともできます。

 

(3)バスでオンリーワングルメ旅、絶品貝汁を楽しもう
(山陽小野田市コミュニティバス「いとね号」)

 

 山口県内を東西に貫く国道2号の沿道、山陽小野田市にある「ドライブインみちしお」は、長年にわたってドライバーさんたちの支持を集める有名店。名物の貝汁は、大盛一杯に平均80個ものアサリがゴロゴロ。ほかに豚汁、刺身、お惣菜もはずれなし。

 

(4)崖沿いの日高半島をまわる「岬めぐり」
(JR北海道バス・日勝線=広尾~庶野~えりも岬~様似駅~様似営業所前)

 

 昭和のヒット曲『岬めぐり』や『襟裳岬』のメロディが浮かぶルートで、1931年に全通しました。当時で90万円、現在の金額にすると70億円の巨額の工事費がかかったことで知られます。

 

(5)炭治郎も歩いていたかも!?東京都と山梨県の県境旅
(西東京バス・奥15系統=奥多摩駅~小菅の湯、富士急バス=大月駅~猿橋駅~小菅の湯)

 

 丹波山村に向かうバスは、青梅街道をまっすぐ進み、山梨県へ。ここ数年、丹波山村は『鬼滅の刃』の聖地として脚光を浴びています。鴨沢バス停近辺から登れる雲取山が竈門炭治郎の生誕地として描かれているのです。この青梅街道は、炭治郎が炭を担いで歩いた道かも。

 

(6)東京駅→倉沢漁業事務所
(東急バス、都営バス、神奈川中央交通、横浜市営バスほか)

 

 東海道をバスを乗り継いでどこまでも行きましょう。近隣の駅まで行けば鉄道より3000円ほど高くなりますが、それぞれの街や人の様子を眺めながらゆっくりと移動するのも面白そうです。

 

・東京駅丸の内南口~魚籃坂下 220円
・魚籃坂下~五反田駅 210円
・五反田駅~川崎ラゾーナ広場 270円
・川崎駅西口~横浜駅前 220円
・横浜駅東口~戸塚駅東口 220円
・戸塚バスセンター~大船駅西口 270円
・大船駅東口交通広場~藤沢駅北口 310円
・藤沢駅北口~茅ヶ崎駅 370円
・茅ヶ崎駅~平塚駅北口 270円
・平塚駅北口~二宮駅南口 380円
・二宮駅北口~押切(中井町役場入り口行き)180円
・押切~国府津駅(国府津駅循環)180円
・国府津駅~小田原駅東口 450円
・小田原駅東口~元箱根港 1340円
・元箱根港~三島駅(南口)1050円
・三島駅南口~沼津駅南口 510円
・沼津駅南口~東田子浦駅 670円
・東田子浦駅~吉原中央駅 450円
・吉原中央駅~富士宮駅 500円
・富士宮駅~蒲原病院 750円
・蒲原病院~由比駅 300円
・由比駅~倉沢漁業事務所 200円
(徒歩2.8km)
・さった~清水駅 370円

 

■路線バスの旅を楽しむための3カ条

 

(1)ICカード・小銭は手元に
 運賃の支払いは「先払い・均一制」「先払い・乗車時に終点を申告して先払い」「後払い」などさまざま。すぐ対応できるようにICカード・小銭は手元に

 

(2)スケジュールは余裕をもって組もう
 地域によって、バスは当たり前のように10分、20分と遅れることがあります

 

(3)路線探しは、地図をフル活用
 一見して、路線がつながっていないと思える場所でも、細道で乗り継ぎルートが残っている場合も

 

取材協力・神奈川中央交通

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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