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永野、TPOわきまえて毒舌封印することも…「当たり障りなく行こう」若い世代への意外すぎるメッセージ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.29 11:00 最終更新日:2024.04.29 11:00
4月23日深夜放送のラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)に、お笑い芸人の永野さんがゲスト出演していました。
永野さんは、去年ぐらいから仕事が増え始めたそうで、「攻撃性100%でガンガンいってたら、周りの人や身内から『ちょっと、ああいうことは』と言われ、めちゃくちゃ落ち込んだ」と話しました。
「実はメンタルがやられやすくて、防御率は0なんですよ」と告白した永野さんに、対談相手の高橋みなみさんは驚愕していました。
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最近の永野さんは、歯に衣着せぬ毒舌トークが人気で、誰になにを言われようが動じないといったイメージがあったので、確かに意外です。
永野さんは、世に知れわたる前、『地下芸人界のカリスマ』と呼ばれ、一般的なお客さんには受け入れられないような独創的なネタをやっていました。そんな印象から、協調性とは無縁の人物だと思っている人も多いでしょう。
しかし、筆者が以前、人との接し方について永野さんにお話をお聞きした際、まったく異なる印象を持ちました。
「若いときって、大人とぶつかりがちというか、我を通しがちじゃないですか。そういう時期もあってもいいかもしれないですが、受け入れてみるのもいいじゃないですかね。
大人が言うことにいちいち目くじら立てず、たまには激論もいいかもしれないですが、合気道みたいに気持ちよくいなせばいいんじゃないですかね。
嫌な言い方ですけど、当たり障りなく(笑)。大人の意見にうまく合わせて受け入れてみて、それに自分の味を足すとか」
自身のネタにこだわりを持っていそうな永野さんですが、意外にも大人の意見を素直に受け入れるほうだと言います。
「『エンタの神様』(日本テレビ系)で、僕が『ゴッホより普通にラッセンが好き』のネタをやってるとき、スタッフが畳2畳ぶんぐらいのカンペに『コーヒーより普通にコーラが好き』とか書いてて。
それを僕が受け入れてノリノリでやったら、五味(一男プロデューサー)さんが大喜びで(笑)。
僕、意外と大人なんです。(ファミリー層のお客さんが多い)営業とかでも、全然毒や下ネタを言わないですし。お客さんが悲しむのが嫌なんですよ。テレビだと、毒を言うと大人が笑ってくれるから言うみたいな」
永野さんは、仕事の取り組み方についても、めちゃくちゃ柔軟性がありました。
「最近の芸人て、『これはできない』って、仕事を選ぶんですよ。僕が若者に言いたいのは、一回嫌なことも全部浴びるのがいいと思います。
たとえば、『(上司や先輩と)飲むとかありえない』と思っていても、どんなもんか一回は飲みに行くとか。若手の芸人の子ってコミュニケーションを嫌がるんです。自分たちの世界だけでいると、あんまり幅がでないし、人間として面白くないというか、魅力がないですよね。
僕は大人の言うことでやりたくなかったこともラッセンのネタで全部経験して。本当になんのプラスにもならない仕事もあったし、番組出ても『これ僕じゃなくてもいいし』みたいなのもありました。
でも、それを断るのはおこがましいと思って全部やったんですけど。それが今に生きているんで……」
永野さんには毒舌で独創的で尖ったイメージがありましたが、普通に協調性のある大人でした。だからこそ、仕事に恵まれるようになったのでしょう。
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )