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AKB48 倉野尾成美×佐藤綺星、新総監督と新センターの決意「新曲は、次に進む宣戦布告ソング」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.02 18:00 最終更新日:2024.07.02 21:59

AKB48 倉野尾成美×佐藤綺星、新総監督と新センターの決意「新曲は、次に進む宣戦布告ソング」

 

AKB48が通算64枚目となるシングル『恋 詰んじゃった』を発売する。新総監督の倉野尾成美、初センターを務める佐藤綺星(さとうあいり)。新体制となったAKB48を引っ張るふたりに新曲への意気込みを聞いた。

 

 

――AKB48にとって64枚目となるシングル『恋 詰んじゃった』。ポイントは?

 

倉野尾 全体で3分しかないことです! シングル史上一番短い曲です。今って短い曲が主流ですから、それも時代だなって感じています。でも、中身が詰まっている、聴き応えも見応えもある3分になっています。

 

佐藤 明るさです! MV撮影でも田口愛佳さんが「よっしゃいくぞー!」って盛り上げてくださいました。

 

倉野尾 コール&レスポンスができます。ファンの方も叫べそうなポイントがあります。

 

――歌詞はどうですか?

 

佐藤 主人公は失恋をしたけど、くよくよしているのではなく、「だったら、もっと早く言ってよ」みたいな気持ちなんです。

 

倉野尾 この主人公はすぐ次の恋に進むよね。この恋を一旦終わらせたいから、とりあえず今の気持ちを一回歌わせてくれっていう心情なんだと思います。区切りをつけたいんでしょうね。それが今のAKB48に通じる部分でもあって。柏木由紀さんが卒業して、私も総監督に就任して、グループが節目を迎えているけど、私たちは次に進もうという気持ちでいるので。これからのAKB48も見ていてほしいという宣戦布告ソングです。

 

佐藤 「誰かの背中 君に似ていて 少し早歩きで 追い越し振り向いた」という歌詞があるんですけど、これは先輩方を追い越すという意味もあるんだと受け取っています。

 

――佐藤さんは初のセンターに抜擢されました。

 

佐藤 センターで踊らせていただくのは(カップリング曲を含めて)3回目だったんですけど、同期の前で踊るときのほうが「私が引っ張らなきゃ」と思うから緊張します。先輩の前で踊るほうが安心感があって、のびのび踊れました

 

――佐藤さん主演のドラマ『星屑テレパス』(テレビ東京・毎週火曜24時30分~)もスタートしました。

 

佐藤 高校のロケット研究同好会が舞台のドラマで、宇宙人が現われたりする青春群像劇です。青春の物語なので、誰にでも共感していただけると思います。

 

倉野尾 私は、あいりちゃんのライバル校に通う役です。カッコいいと思われている役なので、現場では強くありました(笑)。

 

佐藤 一方の私は挫折の毎日でした。AKB48に加入して2年で、一番の挫折でした。まわりが演技経験者ばかりのなかで、私は未経験なので、なんでこんなに差があるんだろうと悩んでいました。できないことが悔しくて。

 

倉野尾 そうだったんだ。別々のシーンが多かったから、それは知らなかったな。でも、その気持ちはわかるよ。私も3年目で挫折したから。ダンス未経験で入ってきたから、経験者との差に悩んでいたの。でも、あいりちゃんは「いま壁にぶつかっている」とわかっているから、その時点で大丈夫。それがわからないままだと危険だけど、自分で模索して答えを出せるんじゃないかな。

 

――そんな倉野尾さんですが、この3月、AKB48グループの総監督に就任しました。何を意識して過ごしていますか?

 

倉野尾 メンバーの会話を盗み聞きしています。楽屋での会話ってリアルじゃないですか。「もっとこうなったらいいよね」という話をよくしていますから。それをスタッフさんに伝えるのが私の役目だなと思っています。もちろん、ファンの方の要望も伝えています。ただ、みんなの意見が一致することはあまりないから、何が最善なんだろうと考える時間が増えました。あと、若いメンバーにこういう姿勢でいてほしいと話したことはあります。

 

佐藤 4月頃、そういう機会がありました。なるさんに集められたことがあります。私は部活をやってきたから、そういう機会をAKB48につくってくれてよかったです。

 

――何を話したんですか?

 

佐藤 チャンスをつかめる子、なかなかつかめない子がどうしてもいるじゃないですか。チャンスが転がっているのに遠慮しちゃったり。同期同士ではそういうことを指摘しづらいので…。

 

倉野尾 同期には言いにくいよね。今のAKB48ってみんな仲よしなんです。以前みたいに選抜総選挙があるわけじゃないから、メンバーはライバルなんだという意識がどこか薄れてしまっています。同期も先輩も仲間だけどライバルなんだという意識を持ってほしいんです。縮こまっているだけじゃ、先輩に仕事やポジションを取られて終わりです。みんなのことを期待しているからこそ、先輩を食ってやるという気持ちで頑張ってほしい――という話を17期、18期、19期を集めて言いました。

 

佐藤 なるさんの気持ちはよく伝わりました。私は17歳でAKB48に入って、十代のうちにセンターになるという目標を立てました。そのためにはスタートダッシュするしかないと思って、急いだんです。加入当初から先輩もライバルだと思わないと、目標を達成できないと思ったからです。今年デビューしたばかりの19期生は特に、先輩からそういう話を聞けてよかったんじゃないかと思います。

 

倉野尾 夏には17~19期生だけの全国ツアーもあるからね。

 

佐藤 はい。なるさんからあの日、聞いた言葉を胸に頑張ります!

 

取材・文/犬飼 華

( SmartFLASH )

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