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ワンオクTaka“音聞こえない”苦情殺到の味スタライブに釈明も続く「業界内で共有されてないの?」批判、専門家の意見は?

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.20 19:05 最終更新日:2024.09.20 20:24

ワンオクTaka“音聞こえない”苦情殺到の味スタライブに釈明も続く「業界内で共有されてないの?」批判、専門家の意見は?

ライブについて釈明するTaka(本人Instagramより)

 

 9月14日からワールドツアーをスタートさせたロックバンド・ONE OK ROCK。9月から10月にかけて日本、台湾、ドイツ、フランス、イギリス、カナダ、アメリカを巡る予定のワールドツアーは、14日と15日の東京・味の素スタジアムでの2Daysで華々しく幕を開けた。しかし、ファンから「音が聞こえない」という苦情が殺到する後味の悪いスタートとなってしまった。

 

 実際、同ライブに足を運んだと思しきファンはX上で、

 

《楽しみにしてたワンオク味スタ公演、最後まで音が小さくて、残念でなりません、何しに行ったんだか》

 

 

《私の耳が悪いんか?!と思うくらい、音が聞こえなかった。歌い出しも、え?なんの曲?って感じでわからない。アリーナ後方、見えない聞こえないで置いてけぼりでした》

 

《ワンオク音響悪すぎてほんまに死んだ、野外だしスタジアムだから覚悟はしてたけど予想以上に酷くて途中から虚無ってたTakaの歌声もMCも音小さすぎてほぼほぼ聞こえなかった、、》

 

 など、音響に関する複数の苦情が殺到している。

 

「こうした声を受けて、Takaさんはインスタライブで釈明。『残念ながら、1日目、2日目含め、かなり多くの方から“音が全く聞こえなかった”っていう意見もありまして』とSNSに苦情が殺到していたことを認めつつ、バンドのリーダーとして謝罪。1日目の音響の苦情を受け、2日目には『しっかりと修正をかけました』と説明しました。

 

 その上で、『言い訳じゃなくて、事実的な確認の上で話すと、残念ながら味の素スタジアムでライブをするということ自体が初めてだった』として、スタジアムライブにおける近隣住民への配慮の問題や、ライブにおけるデシベル規制などについてコメント。できることは最大限やったものの、『チケットを買って見に来てくれた方が満足いかなかったというのは不徳の致すところであって、必ず次はそんなことのないように、もっともっと考えさせてもらいます』と改めて謝罪しました」(芸能担当記者)

 

 Takaの見せた誠実ある姿勢に、コメント欄には多くの激励が寄せられたが、一方で、

 

《2日目の音響良かったなら1日目の公演はなんだったの… 1日にして音響改善されたのは凄いけど、初日しか行けなかったファンもいっぱいいるんだよ…》

 

《言ってることは分かるが味の素ってLIVEよくやってるじゃん?その辺業界内で共有されてないの?という疑問》

 

 など、納得しきれないファンも数多くいる様子だ。

 

 こうしたスタジアムでの音楽ライブについて『ヤング・ギター』などで執筆する音楽ライターの尾谷幸憲氏はこう解説する。

 

「まず、アーティストのライブ会場には必ず、ヴォーカルおよび各楽器の音量調整を担当するPAやミキサーといった音響技術士がいます。こうした人たちは会場の専属ではなく、バンド側に雇われた人たちなんですね。ワンオクレベルになると専属のPAさんを抱えていると思うのですが、可能性としては、この人たちが味の素スタジアムに慣れていなかったということが、原因の一つだと思います。ドームやスタジアムのライブでは音がいろいろな壁にはねかえって、モヤッとして聞こえてしまいがちなんです。だから、席によっても、まったく音の聞こえ方は変わってきます。

 

 演奏している本人たちはイヤモニやモニタースピーカーで聞こえているのですが、お客さんのほうはスタジアム特有の音の反響、さらにオーディエンスの歓声が混ざって聞きづらくなるわけです。それを調整するのがPAやミキサーの役目なのですが、会場慣れしていないと良いサウンドを作るのは難しいですし、その会場がライブ用につくられていない会場なら、なおさら大変なんです」

 

 そもそも、ドームやスタジアムでのライブが初めてだという人は、あまり音の良さに期待しないことを前提にすべきだという。

 

「僕自身、数えきれないほどいろんなライブに足を運んできましたが、スタジアムでのライブには音の当たり外れが絶対にありますからね。それを前提にしていれば、そんなにひどく落胆することもない。

 

 バンドの場合、楽器の編成によっても音の聞こえ方が変わってくることがあります。たとえば、僕が2022年に、さいたまスーパーアリーナの3階スタンド席で観た『ガンズ・アンド・ローゼズ』は決して良い音ではなかった。でも、前座の『ラウドネス』は、すごく音が良かったんですよ。なぜかといえば、ラウドネスは4人編成のバンドである一方、ガンズはツインギターにキーボード、コーラスもいる大所帯。こういう大所帯のバンドがドームやスタジアムで演奏すると、さらに音がもっさりしがちなんです。そこをPAさんが必死で調整するわけですけど、追いつかないこともあるんですよね。

 

 決して安くないチケットを購入したわけで、ファンの方の落胆は非常によくわかります。かといって、一概にバンドを責めることもできません。僕自身、何度も経験しましたけど、“音がよくない”という点はドームやスタジアムでのライブあるあるくらいに考えてもらうと、あまり腹も立たないんじゃないでしょうか」(同前)

 

 雰囲気でも味わえれば……。

( SmartFLASH )

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