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レトロゲーム大好き「矢口真里」「高橋名人」が語る熱き思い出
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.03 06:00 最終更新日:2018.01.03 06:00
矢口 私、格ゲーが結構好きで、この『スーパーストリートファイター(R)II ザ ニューチャレンジャーズ』はやり込みました。
名人 女のコでも格ゲーやってたの?
矢口 私のまわりはかなりやってました。その前のストIIで女性キャラが春麗しかいなかったことがずっと不満だったんですね。だから、このスパIIで新しく三つ編みのキャミィって子が登場したときは嬉しくて、ずっとキャミィを使って戦ってましたよ。
名人 今回の目玉はやっぱり『スターフォックス2』だね。シューティングゲームだけど、特別なチップをロムに内蔵して3D空間が描けるようになった。『1』が当時衝撃的で、みんな『2』を楽しみにしていたけど、結局発売中止になってしまって。でも、今回収録されているということは、当時すでに完成していたんじゃないかな。
矢口『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』も懐かしいですね。これもやりました。ターゲットを決めて撃って進むっていう。進むのに時間がかかるんですよね。
名人 今の若い人は、少し面倒に思うかもしれないね。だからこそやってほしいとも思うけど。それにしても、『ファイナルファンタジーVI』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』も入って、ぜんぶやろうとしたらすごい時間かかるよ、これは。数百時間とかかかるんじゃないかな。
ーーもし「ミニスーファミ2」が出るとしたら入れてほしいソフトはありますか?
名人 もう1回腰を据えてやりたいとしたら『ドラクエV』と『FFIV』かな。いろいろ移植されているけど、オリジナルを遊んでみたい。あとは、やっぱり今回外れた『高橋名人の大冒険島』ですかね(笑)。
矢口 絶対に入れてもらいましょう(笑)。私は、桃鉄シリーズが大好きだったから、『スーパー桃太郎電鉄』の『II』か『III』とか。あと、マイナーなんですけど、『セーラームーンS』という女のコだけの格ゲーがあって、マイナーなキャラも扱えるのが大好きで、やり込んだ記憶があるので、ぜひ入れてほしい。
ーー昨今、レトロゲームがブームになっているように思えますが、要因にはどんなものがあると思いますか。
名人 今のゲーム機ってコントローラーのボタンの数が多いじゃないですか。LRにしたってL1、L2、R1、R2とか複数あって、アナログスティックも左右に何本かあって。覚えるまでが大変。もうちょっとシンプルに気軽に遊びたいというユーザーさんが30歳から40歳過ぎの方に多いんじゃないかと思うんですよね。
矢口 私は、癒やしだと思います。今のゲームって、文字量も、情報量も非常に多い。だから遊んでいて疲れる。ちょっとみんなとわいわい楽しみたいという時に、誰でも初見でできる箸休め的な感じで、人を癒やす効果があるんじゃないかなと。
ーー最後に、これからのゲームについて思うことを教えてください。
矢口 この間、東京ゲームショウに行って、最新のゲームをやったら、映画を操作している感じで、もうなんかゲームじゃない。はたしてゲームと呼ぶべきかって思うぐらいすごい。でも逆に、昔のものを残していかないとゲームの概念が変わっちゃうかとも思いました。そのためにもミニスーファミで、「おーい、ゲームってのは、本当はこっちなんだぞ」と若い人に呼びかけたい。
あとレトロゲームはだいたい平和ですよね。リアルな血とか出ない。正直、あまりにリアルなバトルゲームは自分の子供にはやらせたくないと思ってしまいます。
名人 確かに。東京ゲームショウも正直大人のための場所になっちゃってるんだよね。僕なんかはずっと子供向けのものに関わってきたから、やっぱり「子供が楽しめるものこそがゲーム」という思いはあります。だからこそ子供時代に遊んだファミコンとかスーファミのソフトが、僕たちをいつまでも惹きつけるのかも。
たかはしめいじん
1959年5月23日生まれ。北海道出身。ファミコン全盛期にハドソン(現・コナミデジタルエンタテインメント)所属の “ファミコン名人” として一世を風靡。現在、「ゲームプレゼンター」としてイベントを中心に活動中
やぐちまり
1983年1月20日生まれ。モーニング娘。OG 2005年より、マルチタレントとしてバラエティ番組を中心に活動中。自他共に認めるゲーマーで、現在、日本eスポーツリーグのオフィシャルサポーターを務める
(週刊FLASH DIAMOND 2017年11月10日増刊号)