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楳図かずおさん死去 赤白ボーダーの外観で訴訟沙汰になった「まことちゃんハウス」気になる内部は“回廊”構造

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.06 20:28 最終更新日:2024.11.06 20:28

楳図かずおさん死去 赤白ボーダーの外観で訴訟沙汰になった「まことちゃんハウス」気になる内部は“回廊”構造

亡くなった楳図かずおさん(写真・共同通信)

 

『漂流教室』や『まことちゃん』などの作品で知られる漫画家・楳図かずおさん(享年・88)が、10月28日に亡くなった。

 

 胃がんを患い、施設で療養中だったという楳図さん。10月2日には新作となる「連作絵画」の制作を発表し、メディアの前に元気な姿で登場していただけに、突然の死去にファンや関係者から悲しみの声が広がっている。

 

 

「楳図さんといえば、東京・吉祥寺の閑静な住宅街に建てた『まことちゃんハウス』と呼ばれた豪邸が有名です。自身のトレードマークでもあった赤と白のボーダーの外壁はインパクト抜群で、吉祥寺のちょっとした名所でした。

 

 自宅を建設中だった2007年には、『周囲の景観を破壊する』『色彩の暴力』などの抗議を受け、近隣住民2人から、赤白横じま模様の塗装を中止するよう求める訴訟を起こされたほか、建設差し止めの仮処分を申請される騒ぎもありました。最終的に2人の申請は、ともに却下されています」(芸能記者)

 

 実際に、“まことちゃんハウス”を取材で訪れたことのあるライターの篠本634氏が語る。

 

「僕が訪れたのは2009年、先生が72歳のときです。初めて“まことちゃんハウス”を目にした第一印象は、赤×白ボーダーの壁と、生い茂った緑との調和が取れた瀟洒な建物だなと。まがまがしい感じも一切受けなかったし、『色彩の暴力』なんて、まったく思いませんでした。

 

 外観のみならず、家の中も、まさしく楳図ワールドでした。玄関には、先生の最初の代表作となった『へび少女』の目が光っていたり、2階に上がる階段が『おろち』をモチーフにしたものになっていたりと、随所に先生の作品を思わせる仕掛けが施されていました。先生自身、『この家は僕の脳内であり、僕の最新作品ですね』と嬉しそうに語っていたのを覚えています。

 

 また、先生は『行き止まりが嫌』とのことで、家のつくりが回廊になっていたのも印象的です。考え事をしてるときは『ここをグルグル回っちゃうんだ』とも言っていました」

 

 トレードマークである赤×白グッズもいたるところで見られたという。

 

「赤×白の布団を筆頭に、クローゼットに大量に並んだ赤×白のロンT、ほかにもタオルなど、赤×白グッズを豊富に揃えていました。普段、生活する中で『(赤×白グッズは)見つけると買うようにしていた』そうです。あれだけの大御所にも関わらず、取材中はずっと笑顔で、ひとつひとつを全部敬語で説明してくれて。ホントに気さくな方でした

 

 印象的な出来事がひとつあって、取材中、僕とカメラマンで家の中を撮って回っているときに、先生が『ちょっとくたびれちゃったから、少し休みますね。家の中、自由に撮ってもらっていいですから』と言って、広い部屋の中央のベッドで横になられたんです。その20分後くらいですかね。ひと通り撮影を終えて声をかけにいくと、先生がスヤスヤと普通に寝ていたのには、軽く衝撃を受けました。気さくにも程があるというか、あれは今でも忘れられないですね」(篠本氏)

 

 どうぞ安らかにーー。

( SmartFLASH )

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