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『鉄子の旅』で鉄道ブームを巻き起こした “究極の鉄ヲタ” 横見浩彦さん死去…自宅は40年ぶんの時刻表が山積み

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記事投稿日:2025.02.22 16:35 最終更新日:2025.02.22 16:35
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
『鉄子の旅』で鉄道ブームを巻き起こした “究極の鉄ヲタ” 横見浩彦さん死去…自宅は40年ぶんの時刻表が山積み

横見浩彦さん(写真・長谷川 新)

 

 トラベルライターの横見浩彦さんが亡くなっていたことがわかった。2月21日、小学館サンデーGX編集部の公式Xで「訃報のお知らせ」が掲載され、明らかになった。

 

 亡くなったのは、2025年1月19日。死因は急性心不全で、63歳だった。

 

 横見さんは1961年生まれ、神奈川県出身。1995年、JRの全4636駅訪問を達成し、1998年には著書『乗った降りたJR四六〇〇駅』を上梓。2001年から「週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI」で連載された『鉄子の旅』に “旅の案内人” として登場。横見さんのクセの強いキャラクターが人気となり、2007年にはアニメ化もされた。

 

 

 2005年には、JR・私鉄をあわせた全9843駅の訪問を達成し、メディアへの露出が増えていった。

 

 かつて地味でマイナーな存在だった鉄道ファンが、オタクブームの影響もあり、「鉄(テツ)」「鉄ちゃん」という呼称で広く受け入れられるようになったのも、2005年あたりからだ。

 

『鉄子の旅』人気もあり、2006年以降、横見さんは多くのテレビや雑誌、イベントに登場し、鉄道の魅力を語り続けた。

 

 2007年には『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)やドラマ『特急田中3号』(TBS系)にも出演。『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京系)の人気コーナー「あなたはナゼ秘境駅へ来たんですか?」には2024年まで出演し、多くの秘境駅を紹介してきた。

 

 そんな横見さんは、本誌にもたびたび登場している。

 

「『鉄子の旅』に描かれた、そのまんまの人物でした。多少クセが強く、ぶっきらぼうなところはありましたが、鉄道のことならばと、こちらの無理な要望にも応えてくれて、ハイテンションで鉄道を語る姿が印象的でした。

 

 2009年4月にJTB時刻表が1000号を迎えるにあたり特集記事を組んだ際は、横浜市の横見さんの自宅に伺いました。一軒家には40年ぶんの時刻表が山と積まれ、家の床が抜けるのではないかと本気で心配になったこともありました」(本誌記者)

 

“究極の乗り鉄” として活動を続けていた横見さんだが、2021年と2022年には手術やケガで長期入院している。

 

《昨夜、トイレに向かう途中でまた意識を飛ばしてしまった。すぐに蘇生したので大事には至らなかったけど、自宅だったらヤバかったかも。持病ともいえる起立性低血圧による血圧の急低下が原因で、ここに入院している間に再び悪化してしまったようだ》(2022年4月21日、横見さんのXより)

 

 と、近年は体力がかなり衰えていたようだ。

 

 Xには、横見さんの死を悼む声が多数みられる。

 

《横見さん亡くなったのか、悲しい、女性の鉄道好きの人が増えたのは鉄子の旅からだよ。てつおたをブランド化するとか言ってたの叶えてすごかったよ》

 

《私にとって横見さんは最も尊敬する人物です。横見さんの存在があったからこそ、乗り鉄の楽しさ、駅巡りの楽しさに気付くことができ、鉄道に限らず「仕事や趣味を限界まで極める」ことの大事さを学んだと思っています》

 

《横見さん、闘病しながらも、力振り絞って度々乗り鉄されてましたね。正に生涯鉄ヲタだ。立派》

 

 亡くなる前日までXの更新を続けていた横見さん。亡くなった1月19日は、大阪・関西万博の最寄り駅となる大阪メトロ・夢洲駅の開業日だった。駆けつけたかったに違いないーー。

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