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八代亜紀さん「ヘアヌード封入問題」似た“被害者”は過去にも…官能作品の版権都合に苦しんだ大女優

八代亜紀さん(2021年)
4月21日、2023年12月に亡くなった八代亜紀さんのアルバム、「八代亜紀 お宝シリーズ 第一弾 忘れないでね」が発売される。「舟唄」「石狩挽歌」「雨の慕情」など名曲が10曲収められている、ファンには待ち遠しいアルバムだが、その発売をめぐり大騒動になっている。
「アルバムに八代さんのフルヌード写真2枚が封入されているというのです。発売元の『ニューセンチュリーレコード』のホームページには《八代亜紀が24~25歳の時に同棲していたT社のNディレクターによってポラロイドカメラで撮影されたフルヌード写真》とあります。これにSNSでは《八代亜紀さんの尊厳を守れ》などの書き込みとともに、発売中止を求めるオンラインの署名活動が始まっています」(芸能担当記者)
ニューセンチュリーレコ―ドは4月11日、同社のInstagramで《当社は問題と成っている写真などすべての所有権を有しており売買契約書もございます》《全ての権利が当社にある以上 どこのどなたのイヤガラセを受けようとも受けて立つ所存です》と主張している。
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こうしたなか、映像制作を手掛けるベテランプロデューサーは「これまでも、過去に撮影した映像や作品の発表や販売で揉めることは意外に多くありました。特に権利関係が曖昧だった1970年代、1980年代に撮影されたものに多いですね」と打ち明ける。
「私が記憶に鮮明なのは、1970年代半ばに劇場公開された人気女優のエロティックな作品です。大ヒットした洋画の『エマニエル夫人』を彷彿とさせる大胆な内容で話題になり、劇場は大入りになりました。その後、どういった経緯かわかりませんが、映像関連とは縁がない家族経営の小さな会社に、販売権利などが移ったんです。業界内では『かなり安く(権利を)手に入れたようだ』と噂されましたよ。
その会社はしばらくそのままにしていたのですが、1990年代の初めにVHS作品にして、スポーツ新聞や週刊誌に販売広告を出したところ注文が殺到。空前の再ヒットになったのです」(前出プロデューサ―)
これに主演女優が驚いたことは想像に難くない。当時を知る芸能記者はこう振り返る。
「その女優の所属するプロダクションの関係者が、『本人も、子供たちの結婚に影響があるのではないかと心配しているが、(権利関係があるので)どうしようもない』と諦め口調で語っていたことを覚えています」
今回の八代亜紀さん「プライベート写真」は、レコード会社が権利を買い取ったという。今回の大騒動、天国の八代さんはどのように思っているのだろうか。