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井ノ原快彦『特捜9』シリーズラストに古参メンバー集合も「大御所俳優」の不在惜しむ声…あっけない幕引きで際立つ渡瀬恒彦さんとの“差”

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記事投稿日:2025.06.12 16:40 最終更新日:2025.06.12 22:19
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
井ノ原快彦『特捜9』シリーズラストに古参メンバー集合も「大御所俳優」の不在惜しむ声…あっけない幕引きで際立つ渡瀬恒彦さんとの“差”

ドラマ『特捜9 final season』(テレビ朝日系)で主演をつとめる井ノ原快彦

 

 6月11日、井ノ原快彦主演を務めるドラマ『特捜9 final season』(テレビ朝日系)の最終回が放送された。シリーズラストとあって、豪華な顔ぶれがそろったが、“大御所俳優”の不在を嘆く声があがっている。

 

『特捜9』が放送された水曜午後9時からの枠は、2006年から2017年まで渡瀬恒彦さんの主演ドラマ『警視庁捜査一課9係』(以下『9係』)シリーズが放送されていた。2017年に渡瀬さんが亡くなった後、2018年から井ノ原主演の『特捜9』として新たなスタートを切った。前作から通算すると、20作めで幕を閉じることになったのだ。

 

 

「渡瀬さんが『9係』で演じた主人公・加納倫太郎に代わり、同作にも脇役として出演していた井ノ原さん演じる浅輪直樹が、『9係』の設定を受け継ぎ、9人チームの特別捜査班の班長として、さまざまな事件を解決する模様が描かれました。最終回は、チームのもとにテレビの密着取材で訪れたアシスタントディレクターが、ある理由から、かつての9係チームを探るというストーリーでしたね」(スポーツ紙記者)

 

 ラストシーンでは、ひとり部屋に残った浅輪が段ボールを開けると、加納の思い出の品であるそばや調理器具、写真などを見つけた。そばの賞味期限は、渡瀬さんが亡くなった後に放送され『9係』のラストシーズンとなった『season12』の初回放送日の2017年4月12日になっており、エンドロールでは「渡瀬恒彦」の名前がクレジット表記された。

 

 渡瀬さんの名前が登場し、思いをはせる視聴者も多かった。一方で、Xでは

 

《最終回に寺尾聰も出演してほしかったな回想でも良かったのに》

 

《ラストなら寺尾さんも再登場して欲しかった》

 

《宗方(寺尾聰)は今シーズン通して?一切触れなかったけれど、黒歴史扱いなのかね?》

 

《うーんやっぱり寺尾聡さんは無理かな? 》

 

 など、最終回に寺尾聰が出演しなかったことを惜しむ声が見受けられる。寺尾は、『特捜9』を語るうえで欠かせない人物だった。

 

「渡瀬さんが亡くなったこともあってか、作中で9係だったメンバーは解散しました。しかし、寺尾さん演じる新班長の宗方朔太郎のもとにかつての9係メンバーが集まり、特捜9チームとして生まれ変わりました。発起人役を演じた寺尾さんですが、2019年に警察を辞めるストーリーがあり、シリーズを卒業することになったのです。

 

 最終回では、特捜9のメンバーだったもののチームを離れたり、異動するなどしてあまり出番のなかった津田寛治さんや山田裕貴さん、中村梅雀さんが登場しました。また、『9係』シリーズでおなじみだった中越典子さんや遠藤久美子さん、畑野ひろ子さんも出演するなど、“全員集合”に近い状態だったのです。寺尾さんは警察を辞めたという設定もあり、出演は難しかったのかもしれませんが、回想などで出て欲しいと思う人も多かったのでしょう」(前出・芸能記者)

 

 2018年に渡瀬さんからバトンを受け継ぎ、井ノ原は7年間にわたって『特捜9』に出演。ただ、渡瀬さんとの差が浮き彫りになる場面もあったようだ。

 

「2018年の『season1』は全話の世帯平均視聴率が14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、その後も10%を超えることが多かったです。しかし、SNSでは渡瀬さんの名作と名高い『9係』と比較する声が多く、徐々に視聴率が低下し、2023年の『season6』は全話の世帯平均視聴率が9.9%と2桁を切ってしまったのです。

 

 また、最終回で懐かしい演出はあったものの、大きな事件などは起こらず、スペシャル版ではなく、通常の1時間放送でした。渡瀬さんの時代から通算して20年近く放送されたシリーズのラストとしては、あっけなく感じる人もいたようです」(前出・芸能記者)

 

 井ノ原は最終回放送後の11日、自身のInstagramで《渡瀬恒彦さんという人がいたから、僕はここまでくることができました。渡瀬恒彦さんがはじめたドラマを渡瀬恒彦さんが僕に繋げてださったと思っています》と、渡瀬さんへの感謝をつづった。長寿シリーズにピリオドが打たれ、特別な思いなのかもしれない。

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