
7月4日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、ナイツ・塙宣之さん、土屋伸之さんがゲスト出演。2人は5年前に亡くなった師匠・内海桂子さんについて語っていました。
塙さんは「師匠はふだん、あんまりしゃべらないんですけど、舞台に上がったときだけすごく厳しいんですよ。僕らは『言い間違いの漫才』でテレビに出始めたんですけれど、師匠からしたら『ごにょごにょ言ってるだけで、なにもおもしろくない』って。お客さんの前で『お前なんか全然おもしろくないんだよ!』って」と、師匠と舞台で共演した当時を回想。
土屋さんも、塙さんが舞台上で正座して桂子師匠から叱責されている場面の写真を見ながら、「(桂子師匠は)激しい突っ込みをいつもしていましたね。こういう説教をすると、またお客さんが喜ぶので。常にお客さんをどうやって喜ばせるかっていうサービス精神のかたまりだったなと。裏では全然優しいです」と明かしていました。
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筆者が2019年に塙さんを取材した際、塙さんは弟子を取ってみたいと話されていました。
塙「自分たちしかできないことをいろいろ考えると、われわれには内海桂子という師匠がいるので、僕たちは弟子を取ってもいいんですよ。このまえ放送作家の倉本美津留さんに『ナイツは弟子を取れる人だから』って言われて。僕はそのときにすごく腑に落ちて。
弟子入りしてない芸人は弟子を取ってはいけないんですよ。だから、ほかのコンビではできないことだし」
最近は各事務所の「お笑い養成所」が多数できて、養成所出身の芸人さんが増えた影響もあり、芸人さんが弟子を取ることが少なくなってきています。
塙「弟子を持つことって、人の人生を背負うわけだから、すごくめんどくさいし、イヤじゃないですか? でも、そのイヤなことで、またなんか違うパワーが生まれるのかなという気がするんで。
イヤなことに挑戦していかないといけないから……いま自分たちができてイヤなことといえば、弟子を取ることです。もし弟子を取って毎日が憂鬱になったら、それはそれで面白いかなと(笑)」
実は、塙さんには現在2人の弟子がいます。先月、自身のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』を更新し、弟子の堀江承認欲求さんの漫才コンビ「漫才56号」がネタ作りを怠けていると公開説教。
「売れるには結局ネタしかない」という塙さんの考えで、「漫才56号」は毎日ネタを1本作って自分たちのYouTubeにあげるように、塙さんが命じていました。
塙さんは「俺だってキツイよ。俺は(弟子のネタを)全部見るから、ちゃんと」と打ち明けていました。「キツイ」と言っていた塙さんですが、弟子と話しているときの表情はどこかうれしそうに見えました。
6年前の取材時に塙さんが言っていた「もし弟子を取って毎日が憂鬱になったら、それはそれで面白いかな」という言葉どおり、いままさになっているのかもしれませんね。