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「ウマ娘」勢い衰えず…サイバーエージェント藤田晋氏 2日間で13頭22億円の大盤振る舞い

サイバーエージェントの藤田晋社長
7月14日・15日、日本最大の競走馬の競り市「セレクトセール」が、北海道苫小牧市のノーザンホースパークでおこなわれた。
2日間で453頭が取引され、落札総額は過去最高となる327億円。1億円超で落札された馬が86頭という盛況ぶりのなか、ひと際注目を集めたのが、サイバーエージェントの藤田晋社長だった。
子会社が運営するゲーム「ウマ娘 プリティダービー」が大ヒットしたこともあり、「競馬界に還元したい」と2021年から馬主になっている藤田氏。セレクトセールには5度めの参加で、今回は13頭を落札。計22億円の大盤振る舞いだ。
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もっとも高額だったのが、父レイデオロの牡馬「フォエヴァーダーリングの2024」で3億円。次いで父コントレイルの牡馬「パリスビキニの2024」で2億8000万円。3番めが父イクイノックスの牡馬「ムーチョアンユージュアルの2025」で2億6000万円。13頭中11頭が1億円超だった。
「3億円で落札された『フォエヴァーダーリングの2024』の兄は現役競走馬のフォーエバーヤング(父リアルスティール)で、馬主は藤田氏です。
フォーエバーヤングは、2022年のセレクトセールで9800万円で藤田氏が落札。日本国内では負け知らずで、2024年には米国競馬の頂点とされるケンタッキーダービーに挑戦。かなり不利の状況ながら優勝馬からハナ差+ハナ差の3着でした。同年秋には世界最高峰のレースとされるアメリカのBCクラシックに挑戦し、3着。2025年は1着賞金15億円のサウジカップ(サウジアラビア)で優勝しています。IFHA(国際競馬統括機関連盟)による世界の競走馬を対象としたランキングでは、2025年になってから1位をキープ。世界のトップホースに君臨しています」(競馬ライター)
馬主になってから、セレクトセールだけでも100億円を超える“お買い物”をしている藤田氏。いくら「ウマ娘」の儲けを還元するとはいえ、馬主としての収支はどうなのだろうか。
「フォーエバーヤングの獲得賞金はこれまでで約24億円。藤田氏の所有馬がこれまで稼いだのは、それを含めても45億円程度です。維持費などもあるので、それだけを考えれば収支は大赤字ということになります。
ただ、フォーエバーヤングは今後も世界で賞金を稼ぐでしょうし、引退後、種牡馬となって莫大な利益を生む可能性があります。そうなれば、収支はあっという間に黒字に転換するでしょう。藤田氏の所有馬にはほかにもシンエンペラーという世界的良血馬がおり、こちらも種牡馬になる可能性があります」(同前)
「ウマ娘」は大ヒットを続けており、最近は海外での人気も上昇。さらに馬主業の先行きも明るいとあれば、“爆買い”も納得か。