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元フジ長谷川豊アナ TBS・山本恵里伽アナが犯した“ミス”指摘「テレビはアナウンサーが意見を言う場所ではない」

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記事投稿日:2025.07.17 19:00 最終更新日:2025.07.17 19:11
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
元フジ長谷川豊アナ TBS・山本恵里伽アナが犯した“ミス”指摘「テレビはアナウンサーが意見を言う場所ではない」

元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(写真・共同通信)

 

 7月20日投開票の参院選の大きな争点となっている「外国人問題」。7月12日に放送された『報道特集』(TBS系)は、「争点に急浮上“外国人政策”に不安の声」とのタイトルで、この問題を取り上げたが、番組中での山本恵里伽アナウンサーの発言が大炎上する事態となっている。

 

「番組では『日本人ファースト』を掲げる参政党を紹介、山本アナが外国人差別に詳しい大学教授をインタビューした際、『“日本人ファースト”という言葉がかなりひとり歩きしている印象。ヘイトスピーチとは違うのでしょうか?』と、質問する場面もありました。

 

 さらに、番組の最後に山本アナが『外国人政策が争点に急浮上する中で、これまではそこまで注目されていなかった強硬な主張が急に支持を集める、であるとか社会が決して受け入れてはこなかった排外的な、差別的な言葉がSNSで拡散していく、そういった現実に正直すごく戸惑いを感じています』と、“日本人ファースト”に異議を唱えました。

 

 さらに、『実際、外国籍の人とまったくかかわらずに生活をする人はほとんどいないと思うんです』と前置きしてから、『自分の1票が、ひょっとしたらそういった身近な人たちの暮らしを脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力を持って投票しなければいけないなと感じています』とコメント。この発言が、特定の政党への投票を惑わせる意図があると受け取られSNSで大炎上しました」(大手紙記者)

 

 

 この放送を受けて参政党は、放送内容の訂正を求めるとともに、放送倫理・番組向上機構(BPO)への申し立てをおこなうことを表明。また、今回の参院選に立候補しているNHK党の浜田聡参院議員がXで《報道特集 山本恵里伽アナを国会に呼んで、この発言に関する説明を求めたい》と投稿するなど、波紋が広がっている。

 

 この浜田議員のポストに対して、

 

《呼ぶべきです 選挙中の放送ですので、放送法第4条に抵触している可能性が極めて高い 悪質な放送の典型 番組のPとTBS社長も併せて呼ぶべき》

 

 とリポストしたのが、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏だ。元アナウンサーとして長谷川氏は何が問題だったと思うのか。本誌の取材にこう語る。

 

「『報道特集』での山本アナの発言は、僕から観ても100%アウトというレベルでしたね。そもそも『報道特集』で放送された内容は、番組側の主張が一方的過ぎたし、強過ぎました。VTRの内容も若干、攻め過ぎだなと思いましたが、VTRが暴走してしまったときに、それを正すのがアナウンサーであり、キャスターの役割なんですね。そこのフォローが山本アナはできていなかった。

 

 たとえば、こんなフォローを入れておくべきだったでしょう。『一部の外国人が日本人に恐怖を感じさせているようなこともあるかもしれません。他方、参政党が多くの人から支持を得て、いま勢いづいているということも間違いなくて、それにはこんないいところ、こんな主張が実際にありますよ』『今回の参院選で、参政党は大きく議席を伸ばすとされており、台風の目となりそうです』。こうした一言があるだけで、言い訳が立つんですよ。

 

 本来、こういうことを我々キャスターは教育されているんですけど、おそらく山本アナはそういう基礎的な教育をされていないまま、あそこに座ってしまっているのかなという印象を受けましたね」(長谷川アナ)

 

 とはいえ、2016年にTBSに入社した山本アナは、今年で9年目となるアナウンサーだが……。

 

「9年じゃ無理かな。9年で『報道特集』は、そもそもミスキャストかなという気がしますね。『報道特集』の作り手がかなり暴走気味なのは、いつものこと。今回も視聴率を取るために、攻めにいったとも考えられますので、それであれば尚更、最後、フォローする一言を入れておくだけで、なんとかなるんですよ。それがキャスターのテクニックなんで。

 

 あの放送は、たとえばYouTubeだったらオッケーだと思うんです。ただ、テレビ=公共の電波というのは利権ですので、公共の財産なんです。いちアナウンサーが自分の意見を言う場所ではないんです。いろんな意見がありますよというのを並べて、視聴者に判断してもらうというところがテレビですので」

 

 たとえば台本があって、山本アナが「言わされている可能性」はないのだろうか。

 

「番組によって台本やカンペの度合いというのは変わってくるのですが、山本アナのあの発言に関しては、おそらくVTR後の尺調整で喋っているので、僕はアドリブだと思いますね。こういうようなスタッフの意図で作ったんだろうなということで、アナウンサーがそれを汲み取って喋るのは悪くないんです。ただ、繰り返しになりますけど、テクニックの問題なんですよ。山本アナの発言が、出版業界でいうところの『両論併記』であれば、何も問題はなかったわけです。そこを欠いたのが、炎上の最大の原因でしょうね。

 

 山本アナへの同情ですか? 僕はどうしても元アナウンサーであり、元ニュースキャスターなので、やっぱり同情はします。やはり『報道特集』は、9年めの人間に任せていいステージではないんですよ。なので、あの場で適切なフォローができなかったというのは、技量的なものを考えると仕方ないのかなと個人的には思います。ただ、それは視聴者には関係ないし、それも含めて背負わなきゃいけないのがキャスターという職業ですから。山本アナに矛先が向かうのも仕方ないことなのかなと思いますね」

 

 この炎上状態にはどんな“フォロー”が適切なのか……。

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