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『ぐるナイ』コスプレ企画 “原作無視”にアニメファンと実践者“レイヤー”らが拒否反応

7月17日放送の『ぐるナイ』(日本テレビ系)の人気企画に思わぬ指摘が集まっている。
「この日は、コスプレをした有名人が誰かを当てる人気企画『ダレダレ?コスプレショー』の変形バージョンで、『ダレダレ?紅白コスプレ歌合戦』がおこなわれました。豪華有名人が紅白に分かれ、コスプレ衣装で歌対決。観客が採点するというものです。そのなかで、それぞれ持ち歌を歌う前、“プロフィールチェックタイム”と称して自慢の特技を披露したのです。
たとえば狩野英孝さんは、人気漫画『HELLSING』の主人公アーカードに扮して『相手の思考を読み取る』という超人技を披露するため、元日向坂46・佐々木久美さんに思い浮かべてもらった数字を当てようとしたところ2連続で失敗し、笑いをとっていました。
その後も、矢口真里さんが人気漫画『スパイ教室』のアネットで登場。特技はエコバッグを素早くたたんで収納することだとしてゲストの畑芽育さんと対決したのですが、あっさり負けていました」(芸能ジャーナリスト)
ほかにも人気ゲーム『原神』に登場するイケメン・アルハイゼンに扮したA.B.C-Z塚田僚一は、体のやわらかさをアピール。川﨑麻世は同じく人気ゲーム『Fate/Grand Order』に登場する伝説の剣客・岡田以蔵に扮し、左右の靴下を足だけで脱いで1つにまとめ、洗濯かごに入れるという“足技”を披露して盛り上げていた。
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ところが、これらの“特技披露”に対し、X上では疑問の声が噴出したのだ。
《ぐるナイのコスプレ前々から苦手なんよねぇ 見た目はちゃんとしててもコスしてる人がそのキャラを一切理解してなかったりするやん その姿をしてる以上はそのキャラなわけで動きの解釈違いが酷い》
《ぐるナイはコスプレを何だと思ってるんだ?と考えて結構モヤっているんだけど……キャラには設定があり生きている世界がありファンがいるのですが……?》
《人のコス好きだし頑張ってるのは分かるがぐるナイが食い物にしてるのは嫌い》
《ぐるナイのコスのやつ レイヤー目線から見ると すっごく微妙な気持ちになるので 目に入れたくない》
など、キャラのイメージとの乖離が大きい演出に対する拒否反応が見られた。放送作家もこう語る。
「番組スタッフも、キャラクターに対して敬意がないわけではないと思います。ただ、暗殺を繰り返した歴史上の人物である岡田以蔵のコスプレをして靴下を脱いでいる姿は、そのキャラとまったく関係のない、あるいは相容れないことをやっているわけですから、ただ番組の“ネタ”にしていると感じる人もいるでしょう。
コスプレイヤーの間では、長い時間をかけて培われた暗黙のルールがいろいろとありますが、根底で共通しているのは原作の尊重。ただ外見をキャラクターに似せるというだけでなく、“作品愛”をも表現するべきだという考え方ですね。だからこそ、番組の企画として利用されることに抵抗を感じる人もいるのでしょう」
はたして、リスペクトはあったのかーー。