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おぎやはぎも大久保佳代子も所属…人力舎の風変わり人材管理
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.19 20:00 最終更新日:2019.05.19 20:00
アンジャッシュ・児嶋一哉、アンタッチャブル・山崎弘也、東京03の飯塚悟志など、お笑い事務所「人力舎」の所属芸人が、5月16日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に出演した。
番組で所属事務所への不満を聞かれた飯塚は、「マネージャーが足りてない」と回答。人手不足を解消するため、「だいたい楽屋の鍵とか本番中持ってます」と、芸人自らマネージャーのような役割をしていると説明する。
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相方の豊本明長も「(鍵が)衣装の中に入っているパターンもある」と付け加えた。
事務所の先輩である山崎は、「(所属)芸人もそうだし、会社も優しい。みんながみんな、けっこうゆるい」と証言。
年末に「明日現場に行けないんです」とマネージャーから連絡を受け理由を尋ねたところ、「すみません。事務所の忘年会で」と答えられてしまったそう。
山崎は「何かの番組の忘年会なら仕事っぽいけど、身内が許したんだって(驚いた)。よくも悪くもほのぼの」と明かしていた。
ちなみに、同事務所所属のおぎやはぎ・矢作兼も、1月29日放送の『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)にて、人力舎が「すごくゆるい」と発言している。
矢作は、「(デビュー前に)いろんな事務所にネタ見せに行ったけど、1分でも遅刻したらネタを見てくれない。でも人力舎だけは30分遅刻しても見てくれた」と振り返る。
相方の小木博明も「矢作はゴルフの帰りに渋滞に巻き込まれ、事務所のライブを休んだことがある」と明かしていた。
このゆるさは、芸能プロダクションにとって最もシビアと思われる「独立」に関しても同じだという。
『VS嵐』で児嶋は、「ゆるすぎて(タレントが)事務所をやめても怒られない」と紹介。かつては竹中直人やシティーボーイズ、B-21スペシャルなどが所属していたが、「売れたら扱い方がわからないから、社長が『出てっていいよ』って」と説明していた。
こうした事務所の方針は、人力舎を創設した先代・玉川善治氏(2010年に死去)の考え方による。
独立に際しては、12カ月連続で売り上げ1000万円を超えることなどの諸条件があったという。独立を促す理由について、玉川氏は「週刊朝日」(2005年2月25日号)のインタビューでこう語っている。
「無名の新人を育てて、いかにして売り込むかが人力舎のビジネスの主眼であり僕の最大の楽しみでもあるわけ。精魂こめて人づくりをしている自負心から言いたいことを自由に言わせてもらいながら、誰にへつらうこともしたくない」
所属芸人たちから揃って「ゆるい」と評される人力舎。独自のポリシーを持った会社だからこそ、オアシズやおぎやはぎなどの売れっ子個性派芸人たちを束ねられるのだろう。