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永井豪、超合金を語る「マジンガーZの目を光らせたかった」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.22 16:00 最終更新日:2019.09.22 16:00

永井豪、超合金を語る「マジンガーZの目を光らせたかった」

 

『ハレンチ学園』『デビルマン』−−。いまも日本男児の心を掴んでやまない、名作の数々を世に送り出してきた永井豪先生が、画業50年を突破した。半世紀以上にわたる「戦い」の歴史を紐解くべく、仕事場を訪ねた。

 

 巨大ロボに人間が乗り込み、操縦して敵を打ち砕く! それまでになかったロボットへのアプローチで、世の少年たちを熱狂させた名作が『マジンガーZ』だ。その人気は、いまや日本国内を飛び出し、世界中に波及している。

 

 

 日本の子供たちを熱狂させた『マジンガーZ』シリーズは、海外でも高い人気を誇る。フランスでは、『UFOロボ グレンダイザー』が、『ゴルドラック』というタイトルで放送され、高視聴率を獲得した。

 

「40年ほど前、ヨーロッパから来た取材クルーが『現地ですごくヒットしてます』って教えてくれまして、驚きました。おかげでこれまで30回以上、サイン会やイベントに呼ばれて行きましたね。

 

 毎回、30~40社のマスコミが集まって、インタビュー合戦になるんです。フランスの人のなかには、『ゴルドラック』を自国のアニメだと思っていた人もいたみたいです(笑)」

 

 7月には、フランス政府から芸術文化勲章「シュバリエ」を贈られた。

 

「ヨーロッパでは、自分が最初に影響を受けた作品を、すごく大事にしてくれるんですね。だから、かつて番組を観た子供たちが親になって、自分の子供に観せたりしてくれて、すごい数の人々が夢中になっているようです」

 

 当時、爆発的にヒットした玩具の「超合金シリーズ」も、子供たちの憧れだった。もともと作品内の設定だった「超合金」という言葉の生みの親も、永井先生だ。

 

「玩具に対しては、とくに口出ししたりはしないのですが、一度『合体したらマジンガーの目が光って、声が出るようにできませんか?』とリクエストしたことがありました。

 

 そのときは『値段が高くなりすぎてしまいます』と言われ、実現できなかったのですが、20年以上たってから、実際に目が光るものが商品化されたんです。それを見たときは、感慨深かったですね」

 

 そう語る永井先生が頭にのせているのは、9月29日まで東京・上野の森美術館で開催されている「永井GO展会場」で販売される、「超合金魂 マジンガーZ D.C. アニメカラーバージョン」((C)ダイナミック企画・東映アニメーション)だ。

 

 同展は、永井先生の画業50年を記念しておこなわれている。

 

「ずいぶんやった、という気持ちと、本当に50年なの? という気持ちが両方あります。自分はマンガが好きだし、描いているときに楽しめている間は、描けるんじゃないか。それがいちばん大事なことだと思いますね。

 

 僕は本来、すんだことは忘れちゃうんです。でも、ファンとしては昔の話が聞きたい。その気持ちがわかるので、皆さんをがっかりさせちゃいけないと思って、聞きたいと言われたら話すようにしているんです」


(週刊FLASH 2019年9月24日号)

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