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いまさら聞けない「血圧のキホン」(1)そもそも血圧って何?
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.05.04 11:00 最終更新日:2020.05.07 21:24
いつから我々は、こんなにも血圧を気にするようになってしまったのか。ところで、そもそも血圧って何なのか、ご存知ですか? 高いと何がいけないの? じつはあまり知らない「血圧のキホン」を、一緒に学びましょう。今回は、血圧の定義について。
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「心臓は、ポンプのように収縮と拡張を繰り返し、血液を全身へ送り出しています。血液は、動脈を通って全身に酸素や栄養を運び、静脈を通って老廃物などを回収し、再び心臓に戻ってきます。
心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す力が『血圧』です」(新潟大学名誉教授・岡田正彦氏)
血圧の単位は「mmHg(ミリメートル水銀柱)」で示される。血圧mmHgは「水銀柱を160mm押し上げる力」で、血液を約2mも吹き上げる力に相当する。
「四肢の末端や脳の隅々まで血液を送るため、血管は大きく拍動する必要があります。手術で誤って大動脈を傷つけると、噴出する血で天井が真っ赤になるといわれています。それほど心臓の力は強く、その力が血管にかかっているのです」(同前)
一般に、心臓がもっとも収縮したときの状態を「収縮期血圧」または「最高血圧」、もっとも拡張したときの状態を「拡張期血圧」または「最低血圧」と呼んでいる。
おかだまさひこ
予防医療学が専門。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆け開発した
(週刊FLASH 2020年5月5日号)