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【食堂のおばちゃんの人生相談】42歳・会社経営者のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.19 11:00 最終更新日:2020.06.19 11:00

 

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/TAKAさん(42)公務員】
 2年間、不妊治療中ですが、うまくいきません。子供を強く望んでいた妻も「心も体も疲れてしまった」と言うので、打ち切ろうかと思いますが、友人夫婦の家族揃った年賀状を目にすると、ちょっと哀しくなってしまいます。

 

 

【山口先生のお答え】
 人生というのは本当に理不尽で、ままならないものですね。どうして神様は、心から待ち望んでいるご夫婦に赤ちゃんを授けないで、虐待して殺してしまうような親に与えるのでしょう。

 

 実は私の次兄夫婦も長年不妊治療を続けたのですが、子供を授かることは出来ませんでした。だからTAKAさんのお悩みも他人事とは思えません。ご夫婦ともにお辛い2年間だったと思います。

 

 ただ、兄夫婦は同じ仕事をしているので、一緒にいる時間も長く、コミュニケーションも良くて、夫婦の絆も強いようです。このように、共同で仕事をしていたり、共通の趣味(山登りとか社交ダンスとか)を持っていると、子供がいない隙間を埋めてくれるという話は良く耳にします。

 

 医療技術は日進月歩なので、まだ妊娠の可能性は残されています。それを前提に申し上げますが、犬か猫を飼っては如何でしょう?

 

 どちらを飼うかはご夫婦で相談なさっていただくとして、犬も猫も、必ずお二人の心を癒やしてくれます。お二人の愛情にすがるしか生きる術がないという点では、赤ちゃんと同じ存在です。可愛がっているうちに、いつしか心の隙間も埋めてくれますよ。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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