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47都道府県「おらが村の偉人伝」和歌山県・小山肆成
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.08 20:00 最終更新日:2020.07.08 20:00
コロナ対策で、いまだ里帰りがしづらい今日このごろ……「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。あなたは、出身地の傑物をご存知ですか? そこで本誌は、47都道府県にまつわる「おらが村の偉人伝」をお届けします。今回は、和歌山県。
【和歌山県】小山肆成(しせい)
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小山肆成は、日本で初めて「国産天然痘ワクチン」の開発に成功した江戸時代の医師だ。
1807年に和歌山県久木村で生まれた小山は、15歳で医師になろうと決意し京都で学んだ。それから約10年後、熊野地方で天然痘が大流行。小山は、天然痘の研究に取り組むようになる。
ちょうどそのころ、イギリスの「牛痘接種法」が中国に伝えられ、小山はその方法が記された書物を中国から取り寄せて翻訳し、研究。そして1849年に、日本初の国産天然痘ワクチンを作り出した。以後、天然痘の予防と治療に生涯をかけた。
画像提供・白浜町
(週刊FLASH 2020年6月2日号)