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【食堂のおばちゃんの人生相談】38歳・団体職員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.31 11:00 最終更新日:2020.07.31 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/カープ男子さん(38)団体職員】
 嫁の女友達が、3回目の結婚をする。「二次会に誘われて会費1万円だけど、過去に5万円以上払っているから、もう絶対に行きたくない!」と愚痴る。

 

 

「じゃ、やめれば」と言えば「ケチ!」と怒られそうだし、「行けば」と言えば「じゃ、出して」と言われそうで、どう返事をしたものやら……。

 

【山口先生のお答え】
 出しなさい。たとえ定期預金を崩しても、出すんです。出来れば二次会の費用だけでなく、結婚のご祝儀も出してお上げなさい。

 

 奥さんの心には、3回も新しい男と結婚した友人に対する羨望があるのです。自分では認めたくなくても「私が一人しかゲットしていないのに、どうしてあんな女に3人も男が引っかかるのよ?」というクソ面白くもない気持ちが芽生えています。このまま放っておけば「私だって」という気持ちに繋がりますよ。

 

「私だって捨てたもんじゃないわ。その気になれば、亭主より良い男がいくらでも寄ってくるんだから」

 

 ……結果はおわかりですね? 奥さんに不倫されたくなかったら、ここであなたの男としての器量をドーンと見せましょう。

 

「三回もやり直さないと幸せになれないなんて、彼女も気の毒だね」

 

 この決め台詞と現金で、奥さんは最初の結婚で優しく包容力のある男性と巡り会った幸運を実感し、あなたに惚れ直すはずです。金で家庭円満が買えるなら、安いもんじゃありませんか。ね?

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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