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【食堂のおばちゃんの人生相談】38歳・パートのお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.18 11:00 最終更新日:2020.09.18 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望さん(38)パート】
パート先の60代半ばの店長と、半年前から不倫しています。3歳年上の夫は真面目で、よき父親。夜の営みもあり、不満はありません。でも、店長はずるい人で、私の心の隙間に入ってきて、もう店長との営みでしか感じません。都合のいい女になってしまったダメな私を、山口先生、叱ってください。
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【山口先生のお答え】
私にそんな資格が、あなた。このような生々しい告白を伺うと、圧倒されます。ただ、あなたは告白する先を間違えているように思いますよ。要するに、60代半ばのオヤジが38歳のエロい人妻を「もう、あなたと以外感じない」ほど夢中にさせているわけです。
あなたは彼のどのような言葉や振る舞いによって籠絡されてベッドに誘い込まれ、どのようなテクニックによってメロメロにされたのか、赤裸々に、微に入り細をうがって書き連ね、男性週刊誌に投稿しましょう。
きっと読者のおぢさんたちは、舌なめずりしながら、目を皿のようにして、あなたの告白をむさぼり読むでしょう。これも一種の人助けです。面倒でも、恵まれないおぢさんたちに夢を与えてあげて下さい。
そして、あなたご自身もわかっていらっしゃるように、男も女も相性の良い相手が、人生の伴侶として相応しいとは限らないことが、人と人との関係を複雑にしているのですね。私はもう還暦なので「割り切って付き合うのも大事ではないか?」と思うようになりました。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中