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【食堂のおばちゃんの人生相談】47歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.30 11:00 最終更新日:2020.10.30 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/下戸で悪いかさん(47)会社員】
人気アイドルグループのメンバーの名前が覚えられない。“緑の子” とか、“ホクロの子” とか言ってしまう。記憶力を高めるいい方法、ないですか?
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【山口先生のお答え】
人気アイドル……。私、“たのきんトリオ” 以降のアイドルグループ名、知らないんですよ。松田聖子と中森明菜は知ってるけど、“おニャン子クラブ” はもう誰が誰だかわかんないです。
アイドルどころか、最近は固有名詞をどんどん忘れて、世界名作文学の題名なんか全滅に近いし、恐ろしいことに一般名詞もど忘れして、咄嗟に出てこなかったりするんです。そんなわけで、正直、「こんな私なんかに、相談すんな!」ですよ。
ただ、目で読んだだけではなかなか覚えられないことも、文字で書くと覚えられたりします。英単語も書くと覚えられるでしょ? 指と脳は不思議な関係で、ピアニストは高齢でも元気ですよね。
でもねえ、アイドルの名前を繰り返しノートに書いて覚えるのって、人生の無駄遣いって気がしませんか? それと、下戸は全然悪くないです。その分、私が呑めるから。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中