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47都道府県「おらが村の女偉人伝」山形県・原のぶ子/日本に本物の“洋服”を伝えた
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.05 16:00 最終更新日:2020.12.05 16:00
新型コロナウイルスの感染拡大で、年末も里帰りがしづらい状況に。「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。ところで、その故郷が生んだ女傑をご存知ですか? そこで本誌が、47都道府県にまつわる「おらが村の女偉人伝」をお届け。今回は、山形県。
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【山形県】原のぶ子
原のぶ子は1901年、山形県飽海郡松嶺町(現在の酒田市)に生まれた。和装を学んだ原は、文部省(当時)にヨーロッパ各国の服飾研究調査を委嘱され、1934年にフランスへと渡り、本場の服飾デザインや立体裁断を学ぶ。
第二次世界大戦が勃発してやむなく帰国したのち、1948年、東京に「原のぶ子アカデミー洋裁」を開校。そこで、数々の世界的デザイナーを育成した。教え子には、当時A級戦犯の家族として肩身の狭い思いをしていた東条英機の娘もいたが、分け隔てなく指導したという。
写真・酒田市
(週刊FLASH 2020年11月24日号)