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【食堂のおばちゃんの人生相談】52歳・会社経営者のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.07 11:00 最終更新日:2020.12.07 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望(52)会社経営】
妻が最近ひどい更年期障害で、連日機嫌が悪い。ちょっとしたことで怒り出し、昔の浮気を持ち出しては「やっぱりアンタとは別れる!」と切れまくる。私もヘトヘトで、もう妻に、どう接していいのかわからなくなった。
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【山口先生のお答え】
それは大変ですねえ。ご同情申し上げます。奥さんの機嫌が悪いのが更年期障害のせいだと分かっていらっしゃるから、あなたも尚更辛いですね。奥さんだって、自分で自分の感情をコントロール出来なくなっているわけですから。
一番お勧めなのは、奥さんが婦人科の医師に相談して適切な治療を受けることです。ただ、これは本人が自ら進んで受診する気にならないとダメなので、説得が難しいかもしれません。
次は、八つ当たりの対象を分散させることです。家にあなたと二人でいるから全部あなたに当たるのであって、他にいくつも対象があれば、そっちにも向かう分、あなたへの当たりは減少します。
情報網を駆使して、なるべくイケメン講師のいる趣味の講座に奥さんを通わせましょう。フラメンコでも社交ダンスでも、陶芸教室でもコーラスでも、とにかく奥さんが興味の持てそうな集まりに参加させてください。
毎週一度か二度、趣味の合う仲間の集まりに出かけ、イケメン講師に胸をときめかせているうちに、気持ちの流れはあなたへの怒りから、楽しい方へと移って行くはずです。いっそ不倫も認めましょう。不倫妻は夫に優しくなりますよ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中