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全国493城「御城印」ブーム!“城ガール”の『ひるおび!』お天気キャスターが偏愛する城5選
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.03 16:00 最終更新日:2021.01.04 14:57
「御城印(ごじょういん)」を、ご存じだろうか。和紙などに、城名とともに城主だった武将の家紋や花押が押され、さらには座右の銘などが書かれている「登城記念品」である。今、この御城印がブームになっている。
そこで今回は、無類の城好き女子である『はやドキ!』『ひるおび!』お天気キャスター・久保井朝美さんに偏愛する城を5つ聞き、それぞれの御城印について城巡り集団“攻城団”に解説してもらった。
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「実家の近くに岡崎城があったので、生まれたときからお花見は岡崎城。お城は、とても身近な存在でした。夢中になったきっかけは、小学校のときに家族旅行で訪ねた松本城。その大きさにとても感動して、それからお城巡りを始めました」
これまでに訪ねた城は100を超える。そして注目するのは、天守閣ではなく「石垣」。
「石垣には、当時の最先端技術が使われています。初期は自然石を積んだだけの『野面積み』。石の加工技術が発達すると、江戸城などで見られる、四角い石がすき間なく積まれた『切込接』などになりました。石垣にロマンを感じます(笑)。
今は『日本100名城スタンプラリー』に奮闘中。社会人になってから始めて、半分ほど巡りました。30代のうちに、すべてのお城を巡りたいですね」
以下では、5城の御城印を攻城団の解説とともにご紹介。久保井さんのプライベート写真で旅気分も楽しんで!
●松本城(長野)
2種類の御城印があり、写真の御城印には、松本藩三代城主・小笠原秀政が使用した印があしらわれている。馬の蹄をかたどった枠内には「弌剣平天下(いっけんへいてんか)」の文字が。
「お城をスマホの待ち受けにしています。小笠原氏が城を拡張したときに松本城と改名し、天守は国宝です」(久保井さん、以下同)
●熊本城(熊本)
中央には、築城した加藤家の「蛇の目」(左)と細川家の「九曜」(右)の各紋がある。左下の印「履道応乾」は、加藤清正の座右の銘。
「加藤清正公の居城で、『扇の勾配』と呼ばれる石垣が大好き。のちに細川家が増築したので、石垣にも個性があります」
●岡崎城(愛知)
「岡崎城」は徳川恒孝氏の揮毫。大きい家紋は、徳川家の三つ葉葵。下の家紋は、右から本多家の丸に立ち葵、水野家の沢瀉、松平家の蔦。
「徳川家康公生誕のお城。家康公の父・広忠の死後、今川氏に接収されましたが、桶狭間の戦いを経て、家康公が城主に復帰しました」
●伊賀上野城(三重)
中央に藤堂家の家紋「藤堂蔦」が配されている、シンプルなデザイン。現在の天守閣の復興85周年を記念した、限定御城印もある。
「築城の名手、藤堂高虎が改修しました。日本最大級の高さ約30mの石垣が、とにかく格好いいんです。伊賀忍者でも、登るのが難しそうです」
●中津城(大分)
上部に、奥平家の家紋「軍配団扇」が。写真の通常版のほかに、2倍の大きさの限定版もある。
「黒田官兵衛が築いた、『日本三大水城』のひとつ。城郭が扇型で、『扇城』とも。ここから海に出れば、畿内にも行けます。官兵衛の知性を感じます」
くぼいあさみ
1988年生まれ 愛知県出身 気象予報士、防災士、日本城郭検定2級の資格を持つ。TBS系『はやドキ!』(月・火)、『ひるおび!』(火・水)などに出演中
写真提供・攻城団、久保井朝美さん
(週刊FLASH 2020年12月15日号)