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いま買うべき車は無骨な「ちょい古四駆」原田龍二も欲しいと身悶え
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.02.20 11:00 最終更新日:2021.02.20 11:56
「デカくて、タフ」は、いつの時代も男心を刺激するキーワード。いま中古車市場でそれを地でいく、1980〜1990年代テイストの四駆が人気を集めている。
そこで、泣く泣く四駆を手放したという俳優・原田龍二にその魅力を紹介してもらった。原田はうっとり顔でボンネットに頬擦りしながら、こう語った。
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「私の不徳でお騒がせしたときに、四駆は手放しました。とても気に入っていたのですが……。
今はステーションワゴンに乗っています。やはりあらためて見ると四駆はいいですねぇ。運転席が高いから周囲をよく見渡せるし、なによりザ・男の車という感じです」
また、四駆専門誌「キュリアス」の赤木靖之編集長は、四駆に人気が集まっている理由を、次のように分析している。
「マクドナルドのCMで木村拓哉さんが乗る車に採用されたことでわかるように、20代、30代は当時の四駆を『古いモノ』ととらえていません。
マニュアルエアコンですら、おしゃれでカッコいいのです。キャンプブームもあり、『人とは違う四駆に乗りたい』ということがあるようです。
バブル期に生産されたこともあり品質は完成の域。壊れる心配が少ないことも安心感につながっています」
流行の波は新車にも。2020年11月発売の光岡自動車のバディは、ベース車はトヨタのSUV・RAV4だが、ルックスを往年のアメリカンスタイルにして大ヒット。幅広い世代の心に刺さり、納車まで2年待ちだという。
“ちょい古四駆”が、ヒット車のキーワードになっているのだ。また、リメイクブームも起きている。原田が頬擦りする四駆もそのひとつ。
「1998年1月に登場したトヨタのランドクルーザー100をベースにしてフェンダー、バンパー、フロントグリルなどをリメイクしました。
100から2世代前のモデル、ランクル60のような丸目2灯に変更するキットを製作したところ、女性人気が高くなりました」と四駆専門店・FLEXマーケティング部の荒行浩さん。
古いゆえに、故障時のパーツ供給に不安はないのだろうか。
「中古市場での流通台数もかなり多いですから問題はありません。日常のメンテナンスもオイル交換などに気をつけて、定期点検に出していれば長く乗れます」(荒さん)
ビッグホーンやパジェロなどのリメイクを多く手がけるシマムラオートのマネージャー・稲沢智之さんもこう話す。
「購買層は30代から40代のファミリーがメインですね。カスタムせずに乗られる方も多く、家族で乗れるようにサードシートがある車種が人気です。
日本の四駆は中東などを中心に海外ですごく人気があります。特にトヨタの四駆は、年式によっては中古市場に出回る数が少なく、販売価格が高めになります」
購入を検討する際は、注意点もあるという。
「1990年代の四駆は燃費がよく、燃料費も安いディーゼルエンジンが主流。ガソリン車は少なかったんです。
しかし、ディーゼル車の排気ガスに含まれる窒素酸化物や粒子状物質が問題になり、2002年に『自動車NOx・PM法』が施行されました。
対象地域ではマフラーにDPFと呼ばれる排ガス浄化装置などをつけなければ登録できず、しかも当初は装置が100万円を超えることもあり、首都圏で乗れる古い四駆はほぼガソリン車だけになっています」(前出・赤木編集長)
また、「1ナンバー」の普通貨物車で登録されることが多く、高速道路の通行料金などは5ナンバーや3ナンバーの約1.2倍になることもある。
それでも、「SNS映えしたい、個性的な車に乗りたい」という声は多く、ブームは続きそうだ。
次のページでは、シマムラオートの稲沢さん、四駆専門店・FLEXの荒さん、四駆専門誌「キュリアス」の赤木編集長の3氏に、おすすめの“ちょい古四駆”を紹介してもらった。