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【食堂のおばちゃんの人生相談】51歳・公務員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.02.22 11:00 最終更新日:2021.02.22 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/元高校球児さん(51)公務員】
毎年、高卒ドラ1の活躍を見ると、比べてはいけないとわかってはいながら、我が息子との差に驚く。スポーツはダメ、勉強もイマイチでひ弱すぎる。彼らのような “男らしさ” を引き出すには、どうしたらいいのだろう。
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【山口先生のお答え】
身も蓋もない言い方ですけど、ああいう百万人、一千万人に1人の大スターと普通人を比べちゃダメですよ。あなただって息子さんにダルビッシュと比べられて「うちの親父はダメだ」と言われたら、「ふざけんな!」と思うでしょ?
スポーツ選手って試合を観ていると非常に凜々しいですが、負けたら身も世もなく号泣しちゃう人もいるし、一概に男らしいと思い込むのは間違いじゃないですか?
それと、男性アスリートは意外と “女子力” の高い方が多い気がしますね。例えば『ワイドナショー』でご一緒していた前園真聖さんは、出演者全員に焼酎や保湿クリームをプレゼントして下さったりと、大変気配りの良い方です。引退後もメディアからオファーが絶えないのは、優れた “女子力” も一因ではないかと思います。
元高校球児さん、これからの時代、息子さんは “男らしさ” より “女子力” の向上を目指したほうが、正解かも知れませんよ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中