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サラリーマンが600万円貯められる「書き込み式」節約シート…隠れたムダが浮かび上がる!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.14 06:00 最終更新日:2021.05.14 06:00
新型コロナウイルス感染の「第4波」への懸念が高まり、さらなる景気の悪化が心配されている日本。ただでさえ少ない自分の小遣いがアップすることなど、夢のまた夢……という人も少なくないだろう。
2018年に新生銀行がおこなった「サラリーマンのお小遣い調査」によると、平均額は3万9836円。サラリーマンが自由に使える金額は、1日あたり1300円程度だ。
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しかも子供がいたり、妻が専業主婦だったり、という家庭では、小遣いの額はさらに少なくなる傾向にある。なんとも物悲しくなるばかりだ。
だが、嘆いてばかりもいられない。
「いずれ定年退職すれば、収入自体が減少しますので、小遣いの額もさらに減るはずです。『いまの小遣いでは少なすぎる!』とぼやきながらも、毎月使い切ってしまう生活では、将来に不安が残ります」
そう警鐘を鳴らすのは、家計再生コンサルタントの横山光昭氏。
さらに小遣いが減少する可能性が高い将来に向け、いまから「へそくり」を準備しておくことが必要だ。これまで多くの家計の見直しに携わってきた横山氏に、小遣いからへそくりを捻出するための書き込み式シートを作成してもらった。
まずは、平均的な50歳サラリーマンの小遣いの額と、その使い道の内訳を「ビフォー」として紹介する。
「小遣いが少ないぶん、昼食代は別という場合や、自分の携帯電話代も小遣いで賄うなど、家庭によってその額や使い方はさまざまです。今回は、私のところに相談に来られる方の話と、新生銀行のデータをもとに、昼食代込みで1カ月4万円の小遣いとしました」(横山氏・以下同)
■2日に1回は「弁当持参」で昼食を
住宅や車のローン、水道光熱費や自宅で飲む酒など、「家計」として計上されることの多い項目は妻が管理しているものとして除外。内訳を見てみると、小遣いの中でもっとも多くの額を占めるのは昼食代で、1カ月で1万4000円。
「昼食代は、同じく新生銀行が発表している男性会社員の1日あたりの平均昼食代570円を600円とし、それに月あたりの出勤日数23日をかけて算出しています」
交際費は飲み会1回あたり4000円を2回、趣味や娯楽に5000円使うと仮定した。そのデータを書き込んでみよう。
この状況から定年まで10年間あるとして、どのようにすればお金が貯められるのか。
「お金を貯めるには『収入を上げる』『支出を管理する』『資産運用をする』の、3つの要素が基本とされています。
しかし、今回のように小遣いからお金を貯めていくケースでは、『収入(小遣いの額)を上げる』ことはできないので、残りの2つで頑張っていく必要があるのです」
まずは「支出の管理」から。
「なんといってもウエイトの大きい『昼食代』を減らすことです。一食の単価をこれ以上、減らすことは難しいので、1日600円という単価はそのままで、2日に1回は弁当を持参する、に切り替えましょう。
リモートワークの推奨によって在宅勤務が増えたという人なら、自宅で食べる機会も増えているので、もっと削減できるかもしれません」
続いては、嗜好品代の削減。仕事の帰り道、コンビニで缶ビールをちょっと1本……というのをささやかな楽しみにしているサラリーマンも多いが、ここは、断腸の思いでカットしよう。
「この1本を我慢するだけで、3000円の節約になります。家に帰るまでの辛抱と割り切りましょう。また、愛煙家の方はいきなりタバコをゼロにすることは難しいと思います。最初はなんとか3割減を目指してください」