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『ドクターX』を見ればわかる「女医の泣ける婚活事情」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2016.12.12 12:00 最終更新日:2016.12.12 12:00

『ドクターX』を見ればわかる「女医の泣ける婚活事情」

『写真:AFLO』

 

 病院に伝わる格言に「女医3分の1の法則」というものがある。

 

「女医の3分の1は生涯独身、3分の1は結婚するも離婚、3分の1は結婚生活を全うできる」である。

 

 放送中の『ドクターX』では、主要女医3人のうち、久保東子(泉ピン子)は兄と同姓で生涯独身っぽいし、城之内博美(内田有紀)はバツイチのシングルマザー。法則はあてはまっている。

 

 2012年の総務省調査によれば、女性医師の生涯未婚率は35.9%なので、法則はあながち間違いではない。ちなみに、同調査での男性医師の生涯未婚率は2.8%である。

 

 現在の医大受験はそれなりに激戦なので、恋愛に関しては「大学デビュー」するパターンが一般的だ。

 

 医学部は試験や実習も多く、スケジュールが拘束され、学部内サークルも多い。そのため連帯感が生まれやすく、ますます医学部内で恋愛デビューする者は多くなる。

 

 医学生時代( 18歳~20代前半)は女子力の極大期でもあり、学生数も「男>女」(平成20年代の医大における女性率は30~35%)なので、贅沢を言わなければ女子医学生が医学部内でカレシを見つけることは容易である。

 

『ドクターX』シリーズ1でも、大門未知子の同期で元カレっぽい土方先生(山本耕史)が登場していた。

 

 しかし医大卒業後、状況は一変する。病院という職場は、数の上では圧倒的に女性職員が多い。看護師・秘書のほとんどは女性だし、薬剤師・作業療法士のような専門職も女性率が高い。

 

 さらに、研修医を採用するような大病院にはたいてい看護学校が併設されており、毎年21~22歳のピチピチ新人ナースが就職する。

 

 男女比が逆転するだけでなく、より若い女性が恋愛市場に参入してくるので、男性医師にとっては、研修医時代が人生最大のモテ期となり、ハジけてしまう男も多いのだ。

 

 一方、研修医時代(20代後半)の女医は、先輩医師と新たに出会うケースもあるが、それ以上の頻度で「医師カレシを、若いナースに取られる」ケースが出現する。

 

 そして、学生~研修医時代の出会いを逃して、独身のまま30代に突入した女医は、その後の婚活において厳しい闘いを強いられる。「女子力は低下する一方」「仕事の責任は重くなる一方」「同僚の男性医師は売れる一方」という三重苦に突入するからである。

 

 なにより、18歳~20代前半の異性獲得能力を磨くべき時期に男性多数社会というぬるま湯に属していたので、概して恋愛スキルが低い。合コンや婚活パーティなどの外部市場で積極的に男を狩りに行く、ということができない草食系女子が多いのだ。

 

 そして30代後半、専門医や医学博士号を取得し、年収も1000万円を超えてマンションやベンツを自力でゲットできるようになると、「無理に結婚しなくてもいいかぁ~」的な、悟りの境地に至る者も多いのである。

 

 男性医師(というか男)は「仕事で成功すれば、恋愛・結婚がついてくる」傾向にあるが、女医の場合、「仕事での成功は、しばしば恋愛・結婚を遠ざける」のは、残念ながら事実である。

(以下、次回に続く)

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